先日、生徒さんたちからのリクエストがあったということで母校である日本大学芸術学部の情報音楽コースで作詞の特別講義を行いました。
音の乗せ方などの「ここを気を付けましょう」という基礎的な内容はすでにレクチャーを受けた後だったということで、応用編として「こうするともっとよくなるでしょう!」というマイナスをゼロにするのではなく、ゼロからどんどん加点して行きましょうという私らしい内容になったのかなと思っています。
作詞のテクニックもですが、学生のとき、そして、学生を卒業してすぐの頃の自分に伝えたいことを言葉にすることが一番力になれるかもしれないと思ってメッセージを送りました。
私が作詞した楽曲を今の情報音楽コースの生徒さんたちが想像していたよりもたくさん聴いてくださっていることを実感して大変励みになりました。今後へのパワーといい意味での緊張感に変えていきたいです。
さて、今回のブログのタイトルでもある論文の話を。
講義をしたことで大学時代に自分が書いた論文と読んでおもしろかった論文をふと思い出したので、論文の正式のタイトルは覚えていなく、あくまこんな感じの内容だったというもので恐縮ですが、ご紹介したいと思います。
「音楽と映像でどちらの印象の方が強く受けるか」という論文。
これは私が大学三年生のときに書いた論文です。TVコマーシャルに限定したものです。
15秒程度のCMを見て、音楽だけ、映像だけ、音楽+映像を見せて、音楽+映像を見たときに音楽と映像のどちらの方の印象に人間は引っ張られるのかという実験です。
私の実験だと映像よりも音楽の印象の方がCM全体を見たときの印象に繋がるという結果になりました。
ただ、アニメーションを使ったCMでは音楽よりも映像の印象の方がCM全体の印象に繋がるという結果でした。
おもしろいですね!
「クリエイターへのオーダー内容が少ない方がおもしろいものが出来やすい」という論文。
これは私が実験したものではなく、読んで印象的に残っている論文です。
私が覚えている内容ですと、複数のコピーライターさんにオーダーが少ない状況と、オーダーが多い状況でコピーを作ってもらって印象実験をした結果、オーダーが少ない方がおもしろいと思ってもらえるものが出来るというものでした。
私は仕事柄オーダーを受ける側ですが、オーダーが多ければいいものではなく、本当に必要な情報をどう伝えるかが重要なのかもしれないと思いました。
ある意味オーダーを受ける側よりオーダーをする方が、語彙力が必要なのかもしれないと思うことも多いです。受ける側もオーダーをする側の気持ちになって読み解くことが大切なのかもしれません。
今回は、私が大学時代に学んだことを元にお話ししてみました。
また、次のブログでお会いしましょう。