毎週公開しておりますクリエイターインタビュー記事。
聞き手、執筆はディレクターのタノウエがお届けいたします。
第3回目となる今回は、振付師Yusukeの記事です。
——ではまずYusukeさんの簡単な生い立ちから教えてください。
出身は東京です。ダンスは19歳から始めました。
元々SMAPの中居くんがずっと好きで、「あのダンス、滅茶苦茶カッコいいけどなんてジャンルなんだろう?」と思っていたんです。
そしたらダンスをしている友人が”ロックダンス”というジャンルだということを教えてくれて、それをきっかけにダンスの世界に飛び込むようになりました。
——ではダンスを始めたのは割と遅いタイミングだったんですね。
実は高校卒業後は音楽の専門学校に通っていたんです。
当時は何を目指そう、という目標は特になく、とりあえず音楽系にしようかな、、、というフワっとしたノリでボーカルコースに進みました。
その授業の中でダンスレッスンもあって、そういったキッカケもあり踊るということに興味を持ち始めたんです。
そこから専門学校とは別途、ダンススクールに通うようになりました。
——どういったキッカケでダンサーとしての人生を目指したのでしょうか?
当時通っていたダンススクールの先生が「楽しい空間作り」がとっても上手い方でして。
ダンスが上手いのは当然なのですが、レッスンを受けている時間がとっても楽しくて、自分もダンスを通じてそういう仕事が出来ればなと思い、インストラクターを目指すようになりました。
そこから多くの出会いがあって、少しずつ実績を重ねていき今に至ります。
——現在ハートカンパニーでは、ダンスレッスンの仕事の他に振付師(コレオグラファー)としてのお仕事も多く手がけていますが、振付を作るにあたりなにか心がけていることはありますか?
作品だったりアーティストの意向を取り入れるのは大前提としつつ、楽曲のニュアンスやビートをなるべく拾って、シンクロ率の高いダンスにすることを心がけています。
そこに自分のやりたい動きをエッセンスとして組み込むようなイメージでしょうか。
ビートが無い曲や、逆に早すぎる曲は難易度が高い場合もありますが、リズムの”点”を見つけて上手く作るようにしています。
あとは楽曲の歌詞はとても大切にしますね。
音楽的な部分だけではなく、歌詞も楽曲の世界を表現する上で大きな存在なので、なるべくそこも拾って表現するようにしています。
——振付を作るのにはどのくらい時間がかかるものなのでしょうか?
楽曲にもよりますが、1週間あれば安心かなと思っています。
曲を聴いて頭で振付を思い浮かべつつ、ポイントとなる箇所の振付を決めてから間を埋めるようにして作っていくことが多いです。
全体を通してなるべくキャッチーなダンスになるよう心がけています。
振付はビデオ納品だったり現場で実際にレッスンで教えたりと様々なので、どんな状況にも対応出来るようにしています。
——今までのお仕事の中で、一番思い出深いものを教えてください。
やはり「アイドルマスター SideM」のお仕事でしょうか。
このお仕事が色んなキッカケにも繋がりましたし、携わってからも長いので色んな思い入れがありますね。
——ご自身のダンスや振付において、強みだなと思う部分を教えてください。
楽曲の表現は存分にしつつも、踊る方のレベルに合わせたダンスを作るのは得意だなと思います。
「難しいけどカッコいい!」と思ってもらうということがとても重要だと思っていて、少し難易度が高くても踊ってくださる方が魅力的だと感じ、ダンスを頑張るキッカケになってもらえるように心がけています。
ただやっぱりちょっと難しいな、、、となるケースもあるので(笑)、難易度調整ができる余地も残すようにしています。
当日振付が変更になることもよくあるので、現場での柔軟な対応力も強みのひとつかなと思っています。
——ありがとうございました。