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茅原実里さんラストライブ前日

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2021年12月25日

驚くほど今は平常心です。

 

これを書いているのは2021年12月25日(土)。明日26日は茅原実里さんのラストライブです。平常心の自分に驚くのには理由があります。茅原実里さんとのご縁は2006年から。以来、当たり前のようにそこに存在していた活動が明日で終わるわけです。もっと感傷的になるのではないかと思っていました。まだライブ当日を迎えていませんから、当日はもしかしたらもの凄く感傷的になっているかもしれません。

 

でも25日現在、凄く平常心で居ております。

 

長い時間をかけて心構えをしてきたからなのかもしれません。例えば今日告げられて明日終わる、という急展開だったらとても平常心では居られないことでしょう。茅原実里さんが自身のブログで世間に歌手活動の休業を告げたのは4月2日。そこに居たるまでスタッフ陣との話合いは当然あったわけですので、僕もその心境を知ったのは4月よりも前です。

 

4月から数えると約9ヶ月。SUMMER CHAMPION2021の公演、ミニアルバム「Re:Contact」の制作、軌跡を追ったMessage05の制作、それらにまつわる色々なこと。12月26日を迎えるまでの1つ1つの出来事に対して悔いの無いような仕事をしようと思って取り組んできました。その積み重ねのおかげなのか、今日現在とても平常心で状況を受け止めています。

 

ライブが終わった後の感情でブログを書いた方が良いだろうと思っていましたが、ライブ後にはこの平常心は別の感情に変化している可能性もあるかもしれない。2006年以来のご縁。しっかりピリオドを打つ。その前日の心境を言語化しておくのは自分自身の整理にもなり、26日の本番当日を悔い無く迎えるためにも必要なことなのかもしれない。そう思い、したためてみることにしました。

 
 

ラストライブのリハーサルを12月中旬くらいから4回おこないました。スケジュール調整も上手くでき、全リハーサルに立ち会うことが叶いました。歌手活動を休業するということは、リハーサルも最後なわけです。全ての「今までやってきたこと」の1つ1つが最後の1回になります。時間を止めることは出来ませんから、1つ1つしっかり体験しておこうと考えました。個人的な目標はそれでした。

 

感情的な抑揚で言うなら最初の武道館の時の方が振れ幅は激しかったように思います。それまでの数年を振り返ってしみじみするのも初武道館を迎える時の方が圧倒的に度会いは大きかったです。プロモーションのために、ご本人を支えるために何かしなきゃ何かしなきゃという焦燥感もありました。実際に色々なことをしました。

 

今回もマインド的には同じです。良くなるために何かをしなければ、という意識は変わりません。しかしその目的を達成するための手段が今回は違いました。キャリアを積み重ねたからなのかもしれないです。いや、キャリアとかじゃないですね、ラストライブだからでしょう。大騒ぎするのではなく。平常心で進めること。それがベストだと思うに至りました。

 

昨日通しリハーサルを行いました。とある曲の時、一瞬その曲を作っていた当時のことがフラッシュバックしました。走馬灯のように思い出された風景がありました。その瞬間だけ心が動揺していましたが、それを悟られまいとしていました。

 

その走馬灯を感じながら、スタッフ一人一人にそれぞれの思い出す風景があるんだろうなと思いました。同時にファンの方々にもそれぞれの思い出す風景があるのだろうと。平常心であれ、と思っている自分でも瞬間的に心の動揺があるくらいだから、ファンの方々にとっては尋常じゃないほどの揺れ動きがあるのだろうと思います。

 

僕はライブ当日ではなくライブの少し前に自分の感情のピークが来ます。本番で歌われるセットリスト通りに並べたプレイリストを聞いて流れを確認している時。ジョギングしながら本番の流れをシミュレーションしているとき。そういう時に最も感極まります。そして本番当日は驚くほど冷静です。事故無く予定してた通りの演出と演奏で最後まで行けるのか、何か起こった場合はどう対応しようか、終演後の関係者へのご挨拶の流れはどうあるべきか、などを考えながら本番の時間が過ぎていきます。そういうように本番は自分の感情と対峙するよりもステージ上の進行に気持ちを集中させています。それゆえ本番は非常に冷静であることが多いです。

 

そんな自分も過去一度だけ本番中に涙が流れたことがありました。2008年。最初のツアーの時です。2008年2月9日、初ツアーの初日。会場は大阪のBIG CATでした。開演した瞬間に感極まり、少しだけ落涙しました。以来、目に涙が溜まることはあっても落涙することはほぼ無かったように思います。ラストライブではどうなるでしょう。アーティストのラストライブにスタッフとして立ち会うのは思えば人生初です。どんな感情になるか、初体験です。

 
 

このブログを書くにあたり特に筆のゴールは決めずに書き始めてみました。ブログを書くときはいつも書きながらゴールを決めるので気の向くままです。

 

昔話を語るであったり、この9ヶ月の心のありようを詳細に綴るであったり。そういう形になるかもしれないと思って書き始めましたが、そうはなりませんでした。

 

それはたぶんラストライブだからなんだろうなと思います。

 

お客様の焦点が茅原実里さんに集中するようにしておきたいと無意識のうちに考えているんだろうなと。自己分析です。

 

SUMMER CHAMPION2021の時はスタッフの発信や、河口湖町の皆様の気持ちなどなど、茅原実里さんの周辺からの感情や情報もたくさんお客様にお届けしました。それは河口湖ステラシアターライブがある意味「お祭り」という形になっていたから、自然とそれが正解だと皆が思えたのでしょう。

 

今回、茅原実里さんに視点を集中させるぞ!という号令があったわけでもないのですが、自然と、きっとそれが良いのだろうと誰もが思った結果なんだろうと思います。

 

12月25日を平常心で迎えているのはそういうことなのだろうと思っています。

 
 
 

明日スタッフが着るTシャツはそれぞれのスタッフが今までのスタッフTシャツから自由に選んで着てくるということになっています。先ほど過去のTシャツ探しをしました。残念ながら引っ越し等の際にお別れせざるを得なかったTシャツも多いのですが、これだけは失うまいと確保してあったTシャツはきちんと残っていました。状態も良いです。随分年月が経っているので体型の変化が心配でしたが、問題無く着ることが出来ました。

 

あとは心身共に健康なまま26日の朝を迎えるのみ。

 

 

僕はこんな風にして12月25日を過ごしております。12月26日の茅原実里さんラストライブに参加される方、配信で見られる方。皆さんはどんな12月25日をお過ごしでしょうか。十人十色。それぞれが悔いの無い時間を過ごせることを祈っています。

 

(追伸)
ライブ後にブログを書くかは、ライブ後の心境に委ねようと思っています。果たして僕はどんな感情になっているのでしょう。
「想像も出来ない〜」(夏を忘れたら)というやつです。
では明日、よろしくお願いします。

 
 
斎藤 滋 プロフィール
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