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いつもその時がベストメンバー説

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2022年10月29日

5分ブログです。

 

チームスポーツの話です。試合に臨む時は、その時のメンバーがベストメンバーだと思って戦略を立てよ、という話があります。どういうことかというと、、サッカーだったとしたら、もっと得点力のあるフォワードが居たらなぁとか、もっと走れるミッドフィルダーが居たらなぁとか妄想しても仕方ないということだそうです。もっと良い○○が居たらなぁと思って戦略を立てることの無意味さよ。ということです。

 

もしも自分のチームに翼くんが居たらこういう戦略が出来るのになぁとか思っても仕方ない。だって翼くんは居ないのだ。日向小次郎くんが居たらタイガーショット的な必殺シュートで彼一人でも得点は出来そうだからその分、他のメンバーは守備に回そう。みたいな戦略を立てても仕方ないのです。日向くんは居ないのだ。

 

そういう話です。いつもその時がベストメンバーなのだ、というお話。その前提で戦略を考えよ、ということですね。

 

僕はこの話が大好きです。これはスポーツだけじゃなくて色々なことに適用出来ます。自分が携わっている仕事でも会社でも。

 
 

そして自分個人のことでも。

個人の場合に当てはめるというのはどういうことかというと。自分が持っている能力、状況、人脈で何が出来るかを考える方が建設的だということです。もしももっとお金持ちだったら、、とか、もしも3カ国語を話せるようになったら、、とか、そういう妄想ばかり考えても仕方ない。今ある能力、技術でやれることを考える方が良いということです。

 

サバイバルするってことです。山中で遭難したとして。マッチやライターが無いけど火をおこす必要がある時に、マッチやライターが欲しい!と必死に山の中で探してもそこに何の生産性もありません。それよりも手に入るモノで火をおこす努力をした方が良い。そういう話なのです。

 

お金持ちになることや3カ国語を話せるようになる努力を放棄せよ、ということではないです。その努力はした方が良いです。でも今の今は、持っている札、持っている駒で戦うしかないのだ、という話です。

 

割とこの落とし穴にははまりがちです。無い物ねだりしてしまうということに。

ちょっと応用になるかもですが、会津藩の「什の掟―じゅうのおきて」にある「ならぬのことはならぬ」というのも近い考え方な気がします。「ならぬことはならぬ」は大河ドラマの「八重の桜」でたくさん出てきました。

無い物ねだりとはちょっと意味合いが違うのですが、根本的な思想は恐らく同じ気がします。

 
 

この「いつもその時がベストメンバー説」は、「足るを知る」に近い考えだなぁと思います。

 

今のメンバー(状況)がベストなんだ!と信じて、今のメンバー(状況)でどうやったら試合に勝てるのか?を考えるのがポジティブです。あれが無い、これが無い、あれが欲しい、これが欲しいをずっとやっていると疲れてきますし、チーム(や自分)のムードも悪くなっていきます。

 

歴史に出てくる天才軍師、諸葛亮孔明や黒田官兵衛もそういう考えで戦いに勝ってきたよなぁと思うのです。

 

歴史を勉強したり、事業のことを考えたりすると、根本の根本には相通ずる考え方が流れていることに気が付いたりします。その「気付き」はとても楽しかったりします。

 

 


 

 

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“いつもその時がベストメンバー説” への1件のコメント

  1. スヌーピーの有名な台詞に次のようなものがありますが、通ずるものがありますね。

    You play with the cards you’re dealt …whatever that means.
    (配られたカードで勝負するしかないのさ…それがどういう意味であれ)

    この言葉はよく自己啓発系の場などでも引用されますが、何であれ意思決定の場において心得ておかねばならない金言と思っています。

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