5分ブログです。
昔、大橋巨泉さんという方がいました。おおはしきょせんと読みます。司会者で有名で、ギフトショップの経営などもされておりました。
僕が若いころ大橋巨泉さんの本を読んだんですね。56歳でのセミリタイアについて書いてある本でした。その本の文体が読みやすく分かりやすく、またセミリタイアについての考え方が腑に落ちるところがあり、熟読したのを覚えています。
若い当時は「そうか56歳か、高齢と言えば高齢だからセミリタイアも当然なのかもしれないなぁ」なんて思っていたわけです。56歳=おじいちゃんくらいの感じで思っておりました。
僕が大橋巨泉さんのことを強く記憶に残すのは司会者としての姿だけではありません。昔カナダ旅行に行った時のこと。バンクーバーに「OKギフトショップ」があったのです。大橋巨泉さんが経営するお土産屋さんです。司会者としての姿しか知らなかった僕は経営者としての大橋巨泉さんの存在を感じました。人生ってのは色々なことが出来るんだなぁと。
大橋巨泉さんは四季に合わせて国を移動して暮らしていました。日本が熱い時期には涼しい国に行き。日本が寒い時期には暖かい国に行き。たしか3〜4箇所ほ世界中に拠点をお持ちだったと思います。巨泉さん理論で言えば、ストレスの少ない気候で暮らすことが大事なのだということでした。
誰にもでも出来る生き方ではないんですが、憧れでありました。
ここ数年以上、もう大橋巨泉さんのことを考えることは無かったんですが、ふと思い出したのです。「そういえば巨泉さんのセミリタイアって何歳だったけ」と。そう、56歳です。
凄い遠い未来だと思っていた56歳はそんなに遠いものじゃなくなってきました。今年僕は48歳になります。巨泉さんだったらあと8年後にはセミリタイアなんだなぁと。
最初に入った会社の先輩たちが55歳を期に退職されたりもしてきました。そうか、もうそういう世代になってきているんだと思う次第です。
一方で日本全体としては高齢化社会になっていますから70歳まで働くということも珍しくなくなっています。巨泉さんが元気だったころと比べて社会の形は変わっているわけです。
「欲」は切りが無いと言いますが、それでも年齢を重ねると「欲」が減ってくるようです。物欲も減りました。それを買ったらどうなるか?どういう心境になるか?ということが分かるようになったというのが大きいかもしれません。買うことで刺激を得るのが物欲の正体だと思うのですが、経験を重ねると刺激が予想できるようになります。
一方で減らない「欲」としては体験に対しての欲だったり、知識を得ることに対する欲は減らない感じがします。これも僕なりに説明が付くのです。刺激を得るため。新しい体験、新しい知識というのは常時刺激をくれます。だから旅行に行きますし、新しい技術や新しい場所には行ってみたくなるのです。
ここでふと思うのは、刺激を得るためには、元気な身体が必要ということです。将来時間が出来たらやろう、みたいに思うことはよくあると思うんですが、時間ができても身体が元気じゃ無いと何もできなくなります。身近な人生の先輩たちの状況を見ているとまさにそうだなと思うのです。
身体が元気なうちにしか出来ないことってたくさんあります。ゲームだってそうです。昔は何時間もぶっ続けで出来ていたはずのゲーム。今は体力や集中力的にぶっ続けプレイはできなくなりました。これは割と自分的には衝撃的です。
旅行なんてのは最たるものかもしれません。飛行機に10時間以上乗り続けるなんてことは体力が無いとできないわけです。身近な高齢者の方々とお話しすると、飛行機に何時間も乗るのはもう無理だと言います。そうかそうなるんだなと僕は思うわけです。
長々と書いておりますが、やってみたいことは身体が元気なうちにやっておいた方が良いですね。些細なことから大きなことまで。
僕は妻と豪華客船で世界中を旅行してみたいですし、妻が大好きなハワイで年の1/3くらいを過ごすみたいなこともしてみたいと思っております。
若い頃に読んだ巨泉さんの本を、今もう一度読んでみようかなと思います。今の経験値と年齢で読んでみると新しい発見があるかも、と思ってワクワクする次第です。
斎藤 滋 プロフィール
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