5分ブログです。
すでに放送が終了した作品。アニメーションでも実写映画でも。または引退したアーティストでも。世の経済活動としては新しいモノを生み出すことに主眼が置かれるのだけど、過去作品を掘り下げることで新しい経済活動をするというのも良いものです。
映画だったらリバイバル上映とか。アニメーションだったら10周年イベントとか。アーティストだったら、、一夜限りの復活とかでしょうか。もしくはコンサート映像を映画館で上演してみんなで集まって観るとかでしょうか。
昔以上にこの「懐古する新規ビジネス」というのが重要になってきているかもと思っています。趣味が多様化して国民全員が観ている映画やドラマってのは少なくなりました。そして高齢化社会というのもポイントかもしれません。
昔のものをそのまま楽しむ。昔のものを今の技術で作り直す。などカロリーのかけ方は色々です。そのコンテンツそのコンテンツに合ったカロリーのかけ方があると思います。
今日書きたいのは、「懐古ビジネス」ではなく「懐古する新規ビジネス」です。
懐古する新規ビジネスのポイントとしては、その当時を知っている人間が携わる必要があるという点だと思います。全員がそうじゃなくても大事なセクションには当時を知っている人間がいた方が良いです。良いです、というか必須かもしれません。
昔話をおじいちゃんやおばあちゃんから聞く、みたいな感覚。
懐古する新規ビジネスは、ビッグビジネスにはなりにくいです。でも、外れにくい、手堅いというメリットがあります。
どうしてもコンテンツを動かす仕事をしていると新規案件で手がいっぱいということがありますので懐古する新規ビジネスに手が回らないことも多いですが、そこは組織としてなんとか頑張ってチームを組成してみると売上利益の底上げになるかなと感じています。
今は少なくなったと思いますが、古いヒット曲をたくさん集めたカセットテープやCDが高速道路のサービスエリアに売っていた時代がありました。歴史のあるレコード会社は過去音源を再編成して発売するという部署があると思います。それと「懐古する新規ビジネス」の考えは似ています。
音源や映像の再発売的なところから一歩進んで、懐古しつつ新規ビジネスを作るという点がミソかなと思います。
有名スポーツ選手が引退したあとの講演会ビジネスとかも、この路線の考え方かなと思います。
売上利益を底上げするのは企業の命綱。そのためのアイディアとして「懐古する新規ビジネス」はとても手堅い。また、その作品に携わったクリエイターさんたちに対する尊敬の念を喚起し、コンテンツの寿命を延ばすという点で文化的にもGoodな行為なんじゃないかと思う今日この頃です。
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