5分ブログです。
正月休みは、多くの日本在住の方にとって「バケーション」の役割を果たしているのかもしれないと思います。
脳科学者の茂木さんが以前ツイートされていたことから学んだのですが、、、
欧米における「バケーション」というのは長期間休みを取り、自宅以外の場所に行き、脳内をリセットする行為のことと聞きます。(欧米だけじゃないかもですが)
プールに入ったり、散歩したり、ビールを飲んだり、部屋でウトウトしたり、いわゆる怠惰な時間を過ごすのです。良い意味での怠惰な時間。日本的に言うなら「ぼうっとする」というやつです。
そうすると三日目くらいに脳内に変化が起こる。今の自分がやりたいこと、やるべきこと、これからの生き方などに心が向き始めると言います。茂木さんは「忘れかけているセレンディピティの種」と言います。セレンディピティって聞き馴染みが無い単語なんですが、僕も今ググりながら書いていますが、素敵な偶然に出会ったり予想外のものを発見すること、だそうです。
素敵な偶然に出会うってのは自分の外からやってくることが多いわけですが、自分の中にもあるそうです。日常の雑事の中で埋もれている状態なのが、バケーションで怠惰な時間を過ごすことでムクムクと出てくる。
凄くざっくり書くと、たくさん休んでぼうっとしていると本当にやりたかったことに気がつける。ということです。
これがバケーションの効果とのことなんですね。
日本在住人にとっての年末年始の休みというのは、ほぼ全員で一斉に休む年1回のバケーションと言えるかもしれない。欧米では個別に好きなタイミングで長い期間(多い人では数週間)のバケーションを取り、自分の中に眠っている「素敵な偶然との出会い」と向き合うわけです。が、日本の働き方的にはそれは難しい。「みんなで」というところに安心感を覚えるからです。
自分は長期休暇でも他者が働いていると思うと、本当の意味で怠惰になりきれない感覚ってあります。だから「自分の中に埋もれている素敵な偶然との出会い」が発生しにくい。でも年末年始は「みんなが」休んでいるという安心感があり、このタイミングこそ真の意味で怠惰になれる期間なのだろうと思う次第です。
7〜10日ほど年末年始の休みが取れた方だと、たぶん最後の2〜3日くらいは未来のことをたくさん考えているのではないでしょうか。あれやろう、これやろう、あそこ行ってみよう、みたいなことが。
追いかけられない状態というのは、人の脳を創造的にしてくれます。何かに追われていると、それを解消するために脳が仕事をします。でも追いかけられない状態だと、脳が能動的に仕事をしはじめ、そして結果的に創造的になりますね。
日本在住人にとってのバケーションは年末年始の休みであると思うのはこういう理由なのでした。
人は飽きるものなので、怠惰な生活にも飽きて、頑張る生活をしたくなります。頑張る生活に飽きると、怠惰な生活をしたくなります。この繰り返しが上手くできていると、人生のモチベーションが高い状態で維持できるんじゃないかなぁと思います。
ですので、僕はというと、仕事スイッチをOFFにし、可能な限り仕事のことを考えない、仕事のことを考えるタイミングから身を遠ざけて、怠惰な時間を過ごしております。
怠惰な時間を過ごすぞ!と計画的に怠惰スケジュールを組んでいます。いつもより少し早起きだったり、いつもよりテキパキと家事などをしています。それによって怠惰な時間をたくさん確保できるようにしているのです。ジョギングはこの時間、食事はここ、ELDEN RINGをプレイするのはこの時間、そのあとはSLAM DUNK原作を読んで、そして韓国ドラマ(今は「ペーパーハウスコリア」に夢中)を観て、と、しっかり怠惰な時間を確保するのです。
って、それはもう怠惰な生活じゃないじゃん、と自分でも思うのですが。
斎藤 滋 プロフィール
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