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UTA-KATAについて

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2020年2月27日

みなさん、こんにちは。ハートカンパニーの齋藤です。
 

ハートカンパニー公式サイトで発表された石川由依さんの新プロジェクト「UTA-KATA」について、少しお話ししたいと思います。

 

本プロジェクトは、大きな括りとしてはいわゆる「朗読劇」と言えます。もう少し突き詰めると「一人芝居」と表現した方が適切かもしれません。
 

そして同時に「歌のコンサート」とも言えます。
 

ジャンルとしての名称は未だに明確な言葉が生み出せていません。

歌と一人芝居が融合したライブ。と言えばシンプルなのですが、今回やろうとしていることはこの言葉以上のものがあると思っています。
 

映画やアニメには劇伴(BGM)が付きますよね。

今回の朗読にも劇伴がつきます。録音したものを流すのではなく、リアルタイムでピアノ奏者(伊藤真澄さん)が石川さんの芝居のテンポ感やテンションに合わせて弾きかたを変えて合わせていくのです。逆にピアノ演奏の温度感で石川さんの芝居が変化することもあると思います。

もちろんこの劇伴は、今回の物語のために書き起こされたオリジナルの劇伴です。
 

石川さんの芝居とピアノ演奏が織りなす世界は、表現するなら「映像の無い映画」です。
 

聞こえてくるのは石川さんの声とピアノの音だけです。

効果音を入れたりはしません。声とピアノの音以外は、お客様の想像力で補ってもらいます。

削ぎ落とされた情報量でのエンターテイメントは、とても刺激的な体験になるはずです。

 

UTA-KATA」は「うたかた」と読みます。

このタイトルは、石川さん含むスタッフで意見交換をしている中、石川さんから発案されたものです。

大元の着想は「歌語り」でした。歌と芝居を一言で表す言葉として思い浮かんだものです。

「歌語り」でも本プロジェクトの意思は伝わるかと思っていたのですが、さらに深みを持たす為にアルファベットを用いたタイトルにしてみよう、となった次第です。
 

「うたかた」は、「歌語り」でもあり「泡沫」でもあり、色々な意味に取れます。

どの意味も正解で良いだろうと考えています。

受け取る人それぞれの解釈で自由に楽しんでもらえたら幸いなのです。
 

物語は1から作り起こしたオリジナルのものです。

我々と大変に縁のある暁佳奈さんにご相談し、執筆を快諾いただけました。

「夜明けの吟遊詩人」というタイトルから連想される通りの世界観がそこにはあります。

そして、本番を観た方だけが感じられる演出も盛り込まれています。今回のプロジェクトの意味、意義をしっかり理解して本を書いてくれた暁佳奈さんの手腕には舌を巻きました。

 

歌唱コンサートという側面もありますので、歌もしっかり歌います。

1曲2曲ではなくて、もっとたくさんの歌を用意しています。

全て、今回の物語のために新規で制作しています。物語にあったメロディと作詞で作り起こしています。いわゆる挿入歌と理解していただけると分かりやすいかと思います。

石川さんの芝居で物語が進み、途中途中で挿入歌が歌われる。そういう世界です。
 

そして、今回の「UTA-KATA」プロジェクトのテーマソングというものも制作しています。

こちらは共同ではありますが、石川由依さんも作詞をしています。

石川さんの本プロジェクトにかける気持ちを込めた歌になります。
 

今後も6公演終わるまで、不定期にこの場所で制作についてお話ししていきたいと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

静かに燃えています。

何事にも最初はある。「最初」を体験できるのは最初しかない。

貴重な6公演になると確信しています。

よろしくお願いします。

 

(追伸)

今回の縁を生み出してくれた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品と、そこに関わる全ての関係者に感謝します。

ありがとうございます。


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