先週より始まりました弊社所属クリエイターのインタビュー記事。
聞き手、執筆はディレクターのタノウエがお届けいたします。
第2回目となる今回は、大和のインタビュー記事です。
——まずは大和さんの簡単なプロフィールから教えてください。
神奈川県出身で、中学生の頃からバンド活動を始めました。
もともとL’Arc-en-CielやGLAYなどのバンドが好きで、中学一年生の頃同級生からバンドに誘われたのが、音楽に触れたきっかけです。
今は作編曲家・ギタリストとしての活動が主ですが、一番最初の頃はベースを演奏していました。
その後どんどん音楽にのめり込むようになり、ギターも買って練習するようになっていきました。
高校生の頃に初めて作曲を行い、その後大学に進学した後もバンド活動を続けていましたね。
——現在数多くの楽曲にて作編曲を担当していますが、大和さんの音楽的なルーツはどういったものなのでしょうか?
親しい友人の影響もあって、メタルやハードコアなど激し目な音楽を好んで聴いていました。
ただ大学生の頃、色んなサークルでバンドに加入していたこともあり年間300曲くらいコピーしていたんです。
何故か周りにはマニアックなジャンルばかりしている人が多くて(笑)、幅広いジャンルの楽曲を演奏しました。
そこで各ジャンルの質感というか、「こういう風にしたらこういう楽曲っぽくなる」という方程式みたいなものが身についた気がします。音作りに関しても深く学ぶきっかけになりました。
今振り返れば、とても良い経験になったなと思いますね。
その後ニコニコ動画で「弾いてみた」動画やオリジナル楽曲をアップするようになり、少しずつお仕事をいただけるようになりました。
——普段楽曲制作はどのように進めていくのでしょうか?
もともとSONARを使っていたのですが、現在はCubaseで制作を行っています。
制作においては、作品やシンガーに対して自分の楽曲でお力添え出来るように、という点は勿論のこと、”必ずどこか一つチャレンジする”というのもいつも心がけていますね。
手癖や引き出しだけを使っていると面白くないですし、作業感が出てしまって結果グッとこない音楽になってしまうので。
自分の中でやったことのないものを取り入れることで、自分としても経験値にもなりますし、より熱量の高い楽曲になるのかなと思っています。
あとはキャッチーなメロディを作るにあたり、音程の上下というよりもリズムを意識して作っています。
覚えやすさや親しみ易さは「繰り返し」の中にあると思っていて、同じリズムのフレーズを色々と組み替えたり、音程だけを変えたりしながら組み立てていくことが多いですね。
——今までのお仕事で思い出深いものを教えてください。
SHOW BY ROCK!!内バンド、DOKONJOFINGERの「移動手段はバイクです」に関しては、ハートカンパニー1発目の仕事で、得意ジャンルだったこともありとても仕上がりに満足しています。
あとはTVアニメ「おちこぼれフルーツタルト」のエンディングテーマ、「ワンダー!」も個人的に気に入っています。
サウンドもメロディもコード進行もとっても変なことばかりしているのですが(笑)、聴きやすい楽曲に落とし込むことができたと思っています。
——大和さんご自身の強みを教えてください。
いわゆる「グッとくるメロディ」を書くのは得意です。流行りの曲はギターでもコピーしましたし、今でもたまに仮歌の仕事をするくらい歌うのも好きなので、「こうすれば良いメロディになる」というのが身体に染みついているんだと思います。
あとは作編曲だけでなく、ミックスも出来るというのは強みだと思っています。
元々バンドでミックスまで手がけていたこともあり、デモ音源の段階で世に出しても構わないくらいのクオリティで仕上げるようにしているので、音の良さには自信があります。
「ミックスしたらこういう音になるんだろうな」と考えながら編曲を進めていくので、イメージする音と完成する音源の齟齬が少なくて済むというのもメリットですね。
——ありがとうございました。