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00:00 Studioは音楽制作に活用できるか

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2021年1月30日

こんにちは、斎藤です。

新しい試みをしてみようと、準備中です。

 

メイキングとプロセスの話です。

 

以前から、メイキングに凄く価値があると考えています。その成果物がどういう過程を経て作られたのか?という「興味」には価値があるなと。メイキングは、成果物を見てから遡っていくことだと考えてます。例えば、スター・ウォーズという映画を観た後に、それが素晴らしかったからそのメイキングを観る。メイキングはDVDやBDの特典として付いてくる。メイキングが観たいからDVDやBDを買う。配信で観る。これがメイキングのビジネス。

 

メイキングに対して「プロセス」という考え方があります。プロセスはこの先出来上がるであろう成果物が何かがまだどんな仕上がりになるか分からない状態で、物事が作られていく様をクリエイターと一緒に体験する、ということだと考えています。

一緒に作る体験をする、ということでもあると思っています。この体験はメイキング以上に刺激的だと思います。

 
 

文化祭の楽しさは何か。たぶん、みんなで一緒に準備している時間が一番楽しいと思います。「文化祭の想い出」。というテーマで語ってもらうと、おそらく多くの人が「自分たちの準備の想い出」を語るはずです。「○○校の文化祭を観に行った想い出」を語る人は少ないように思います。

 

自分事(じぶんごと)だから楽しいんだと思うんですね。

 

「プロセス」は創作物や成果物を自分事として体験することです。プロセスのビジネスは、文化祭の楽しさを提供することだと考えてます。それは凄いエンタメ感です。

 
 

音楽制作でプロセスを体験してもらうにはどうしたら良いかをここ1年くらい考えてました。プロセスを見せるのは割と覚悟が居ることでもあります。失敗する場面も見せるからです。音に関していうと、例えば上手く歌えなかった場面や、上手く演奏出来なかった場面も見せることになります。失敗をどう乗り越えるかという体験こそがプロセスの醍醐味なのですが、覚悟が要ります。

 

ハートカンパニー(以下「HC」と略)の仕事の多くは、依頼いただいてプロデュースや音楽をお届けするお仕事です。ご依頼いただいているお仕事のプロセスを公開するわけにはいきません。

 

そこで、HCが独自に創作するプロジェクトを作って、そのプロセスを公開していくことをやってみようと思っています。

録音現場や打合せ現場という音楽の「プロセス」をリアルタイムで公開していくという試みです。色々な権利関係もきちんとクリアー出来るようにして。

 

ただいまその準備をしています。

 
 
 

プロセスを見せる場として、「00:00 Studio」を用いてみたいと考えています。

 

00:00 Studioは、フォーゼロスタジオと読みます。公式の説明によると「クリエイターが、作業中を淡々と配信するサービス」とあります。

 

00:00 Studioとは?

https://0000.studio/about

 

音楽制作の現場は、絵面としては地味であることが多いです。

淡々とプレイを繰り返して録音していく。ひたすらこの繰り返しです。映画のメイキングのように、シーンごとに絵が変わるわけでもなく、同じスタジオ内で淡々と作業しています。ライブ現場となれば、多くのスタッフさんがいたりしてまだ絵面として華やかですが、録音現場の絵は地味です。

 

00:00 Studioはつまりライブ配信なのですが、「淡々と」ということを常としてくれているライブ配信なんですね。ライブ配信ツールはたくさんあります。多くのライブ配信は、トーク力やルックスの良さやお客さんとのコミュニケーションの上手さが求めらることが前提になっています。そこにアクセスしてくるお客さんもそれを求めている。

 

00:00 Studioは「淡々と」を売りにしているので、集まるお客さんも「淡々と」した作業風景を観るためにアクセスしてくるんですね。

 

この「淡々と」というのが、音楽制作の現場と非常に相性が良いのでは。と思っています

 

また、00:00 Studioの「クリエイターさんへの応援の気持ちを強める」という意図も今回HCがやろうとしていることと相性が良い気がしています。

 

今回やろうとしているプロジェクトは、パフォーマーとクリエイターの双方に光を当てる企画にしたいと思っています。ここで言うクリエイターは、作詞、作曲、編曲をする作家であり、エンジニアであり、ディレクターであり、プロデューサーであり。ですので、00:00 Studioの理念と合致する予感です。

 

00:00 Studioでは、まずは録音現場を淡々と観てもらうことから初めてみようと思います。プロジェクトが00:00 Studioの使い方に慣れてきたら作曲や作詞の部分でも活用してみたいと思っています。

 

文化祭の準備をみんなで楽しむこと、そしてみんなで作った成果物を楽しむこと。この2つ。

 

やってみて上手く行かないかもしれませんし、上手く行くかもしれません。上手く行かなかったら、「こうやると上手く行かないんだな」という経験や気付きになるので、それはプロジェクト的にはOKです。

 

00:00 Studioは今は主にイラストや漫画の作業中風景の配信が中心ですが、音楽でも上手く活用出来る予感がしています。

 
 

新プロジェクトの動きは、このブログやHCのホームページで少しずつお伝えしていければと思っています。

よろしくお願いします。

 
 
斎藤 滋 プロフィール
Twitter
ハートカンパニー

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