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茅原実里さん Message05について

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2021年9月2日

みなさん、こんにちは。斎藤です。

昨日(2021年9月1日)に発表となりました。

2021年11月18日(木)発売、茅原実里さん新譜「Re:Contact」の豪華盤についての話です。

豪華盤に付いてくるBlu-rayの中身です。

 

ランティスレーベルのHPのNews記事から抜粋。

https://www.lantis.jp/news.php?id=1630497601

 


 

茅原実里「Re:Contact」の豪華盤(CD+BD)のBDには、茅原実里の音楽活動に密着したドキュメンタリー映像「Message05」が収録決定!

 

河口湖で開催した「SUMMER CHAMPION 2021 〜Minori Chihara Final Summer Live〜」のメイキング映像はもちろん、「Re:Contact」の制作に密着したドキュメンタリーを収録。

 

また、スペシャルな映像として、ゆかりのある河口湖円形ホールで撮影され、茅原実里が作詞し、バンドマスターとしても茅原を支えてきた須藤賢一作曲による新曲「Sing」のホールライブ映像も収録!

 


 

そうなんです、Message05です。

ファンの皆様は「Message05」について大変喜んでいる様子です。

なぜMessage05にそんなに喜ぶのか?この歴史を知らない方のために、Messageシリーズのことを説明しておきたく思います。

 

Messageシリーズというのは、茅原実里さんの音楽活動を追いかけたメイキング映像です。再デビューシングル「純白サンクチュアリィ」の制作前、路上ライブをやっているころから追いかけている映像です。

 

本来はミュージックビデオ集+メイキングのセットが「Message」シリーズでした。2010年前後はまだYouTubeなどにミュージックビデオ(MV)を公開するという文化は無く、MV専門のテレビ媒体で見るか、DVDで発売されたものを見るか、という選択肢しか無かったわけです。ゆえにその時代のアーティストはMVをDVDとして発売することが多かったわけですね。もちろん今でもメディアで売るという文化はありますが、主たる公開場所はYouTubeとなっているわけです。

 

そんな時代に発売されたMessageシリーズ。

ミュージックビデオだけでも十分だったのかもしれないのですが、当時からアーティストやコンテンツを愛してもらうには「ドラマ」を知っていただく必要があると考えておりました。アーティスト本人のドラマ、周囲のクリエイターやスタッフのドラマ。それを知れば知るほどそのアーティストの生み出す創作物に興味がわくだろうと。

 

当時ミュージックビデオDVDのメイキングとして収録されるものの多くは「おまけ」的な映像でした。ミュージックビデオの制作現場をお届けします、というものがほとんどだったように思います。それはそれで楽しいのですが、アーティスト本人や周囲のスタッフの「想い」を感じるのは難しいことが多いなと思っていました。

 

そこで、茅原実里さんのMessageを作る上では「想い」を知っていただけるようにしたいと心がけて企画と制作は進みました。

 

参考にしたのは矢井田瞳さんの「Candle in the lives」でした。矢井田瞳さんのツアーを中心にロードムービー風に描いたもの。これを見た当時、矢井田瞳さんについては表現する音楽しか知りませんでした。しかしこの映像を観たあとは矢井田瞳さんそしてそのチームに対して非常に愛着がわいている自分がいました。

 

メイキングというのはこういう風に作ることもできるのか。凄い発見でした。

 


 

【発売日】

Message01:2007年12月26日

Message02:2009年2月4日

Message03:2010年4月7日

Message04:2012年4月4日

 


 

Messageのメイキングを撮るにあたり、マネージャーさんと茅原実里さんにもその手法を説明し、理解いただきました。四六時中ビデオを回して記録していきたいということ。撮られる側からしたらなかなかに大変だろうと思いました。しかし茅原実里さんは快くOKをしてくれて、結果、Messageシリーズは素晴らしい映像となりました。

 

 

Message04を発売してから9年。今回「Re:Contact」を作るにあたり、鈴木めぐみプロデューサーの英断でMessage05が制作されることとなりました。Messageシリーズを継続してくれた鈴木めぐみさんには感謝です。

 

Messageは藤田宏治さんというディレクターさんと、要堂さんという制作会社さんとで作ってきていました。今回の05を作る上でも藤田宏治さんに再び仕切っていただいています。藤田宏治さんは現場で「この空気感、凄く懐かしいです。」と微笑んでいました。

 

作詞、作曲陣との発注ミーティング。歌Rec現場。ご本人の自撮り的な映像。SUMMER CHAMPION2021の舞台裏。などなど。発売日に間に合うギリギリのタイミングまで撮影を続けています。

 

そしてMessageシリーズは元々はミュージックビデオとセットであったと。

しかし時代は変わり。では今回はどうするのかというところは鈴木めぐみさんのアイディアが光りまして、「Re:Contact」に収録される作詞:茅原実里 作曲/編曲:須藤賢一である「Sing」のホールライブ映像を作るということに。撮影場所は「河口湖円形ホール」。そうなのです。河口湖なんですね。

  
 

円形ホールは非常にコンパクトなホールです。しかしながら芸術品とも言えるような建築。レストラン「オルソンさんのいちご」と同じ敷地にある建物です。ですので外観を観たことがある方は多いかもしれません。

 

円形ホールの真骨頂は中。木のぬくもり溢れる、そして芸術性溢れる構造になっています。中に入るだけで心が落ち着きます。凄い建築物です。木の造形が見事過ぎて僕は天井を見ている時間が凄く長かったです。

  

「Sing」の映像は歌う茅原実里さんとピアノを演奏する須藤賢一さんと、そして円形ホールの作りにもぜひ注目してみて欲しいと思いました。

 

「Sing」の撮影にはクレーンも使われていました。

僕は映像撮影の特機ではクレーンが大好きなんですね。どれくらい好きかは説明するとキリが無いので割愛しますが非常に好きなのです。

 

僕が大昔(2002年ころかと思います)、フリーランスを2〜3年やっていたころの話。

映像撮影して編集するという仕事もしていました。ちょっとしたミュージックビデオも自分で作るようなことも。関わっているアーティストのMV(当時はPVと言っていた)を作りたいが発注する予算がないから自分で作るしかない、という状況。そこで撮影機材を少しずつ買いためていた時期がありました。その1つとして、当時の僕にとっては清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったのがクレーンでした。クレーン本体と三脚、ドリー(転がすやつ)のセットで金額にして確か30万弱。金額以上に、個人でクレーンを買うということの酔狂さ。日常的に使うものではないクレーンを個人で買うという行為。

 

時は過ぎ、僕はフリーランスを辞めて会社員となりました。サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社です。そうすると自分で撮影するということは徐々に減っていきました。そのころ要堂さんと知り合い交流を深めていったんですね。

 

そこで僕は思いました。このクレーンは僕が持っていても滅多に使わない。勿体ない。日常的に使ってくれる人たち活用してもらった方がクレーンにとっても幸せだろうし有意義だ。そこで要堂の社長に相談して、クレーンを買い取っていただきました。社長も驚いたことでしょう。個人でこのクレーン買ったのね・・・と。

 

その後、要堂さんとのお仕事で何度かそのクレーンに会うことがありました。しかしここ何年かは会ってなかったわけです。

 

品番と名称は「【JB-30】 Libec ジブアーム」です。

https://www.videkin.com/products/detail.php?product_id=28

 

もう記憶の彼方で思い出すこともここ数年(もしかしたら10年前後)は無かったのです。

しかし人生は何が起こるかわかりません。
先日「Sing」の撮影をしに河口湖円形ホールに行った時。円形ホールの中に入った時に僕の視界に飛び込んできたのはクレーン。観た時は何も思わなかったのですが、1日ずっと撮影しているうちに、少しずつ記憶が蘇ってきたました。もしかして、、あれは、、、。まさか。もう現役を引退していてもおかしくないような時間は流れている。似た別物だろう。そういう先入観があったのです。しかし徐々にゆっくりと記憶と重なる部分が出てきます。パーツ、造形、大きさ。単なる気づきが徐々に確信になっていきました。

 

撮影の終盤、藤田宏治さんに聞いてみました。

 

「あのクレーンってもしかして昔僕が要堂に売ったやつ・・・?」

 

藤田さんも「まさか」という感じでしたが、クレーンを調べてみてもらうと、、

 

「斎藤さん、そうでした。斎藤さんが使っていたやつですよ。」と。

 
 

 

運命の邂逅。

 

 

茅原実里さんの歌手活動休業前の最後のMessage撮影。そこで邂逅したクレーン。なんとも運命じみたものを感じたのです。古い仲間に出会えたような。長らく離ればなれになってて、存在すら忘れかけていた。引退したとすら思っていた。しかし久しぶりに出会ってみれば、現役も現役で大活躍している。しかも大事な作品を自分の目の前で撮影している。当時はつたない素人の自分に操作されていたが、今はプロの方々によって見事に操られている。生き生きしている。嬉しい邂逅でした。

 

これもまた、Re:Contactなのかしらと無理矢理に紐付けてみたりもして。

 
 

そんなこともありました。

「Sing」の映像を観ていただく際、もし余裕があればこの話も思い出しながら観ていただけたら嬉しく思います。

 

過去の行動は全て今に繋がっていて、無駄なことはひとつも無いなと思う次第です。

 

さて、そんなMessage05。

おそらくファンの皆さんが観たい「Message」が産まれるだろうと思います。

 

ぜひ期待してお待ちください。

豪華盤を確実に手に入れるには「予約」してください。店舗にもよると思いますが、恐らく2021年9月下旬までに予約しておくと安心かと思います。

 

よろしくお願いします。

 
 
 

斎藤 滋 プロフィール
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