5分ブログです。
昨日、とある案件で文化村スタジオを使用しました。文化村スタジオは僕にとっては憧れのスタジオという立ち位置です。
大昔は文化村スタジオを利用するとフルーツの盛り合わせが出てくる。という噂話がありました。若かった僕はそんな都市伝説があるのか。と思っていたのです。しかし先輩たちはみんな「フルーツ出るよね〜」と笑います。どうやら都市伝説ではなく本当に出てくるようだと思うようになったある日、ついに僕は文化村スタジオに行くことになりました。
当時の上司の録音現場に立ち会うことになったのです。当時の上司はものすごい忙しい日々を過ごしており、今のようにリモート〇〇というのが無かった時代だったので現場が多ければその分自分もたくさん移動しないといけなかったのです。だから渋谷に立地する文化村スタジオをたくさん利用していました。渋谷はどこに行くにも近いからですね。
そうして訪れた文化村。Astでした。渋谷の地下にこんな空間があるなんて。しかもなんだか高級感。ソワソワしていると、出てきました。フルーツの盛り合わせ。しかもちょこっとした盛り合わせではなくて、豪華なやつです。パイナップル丸ごと、メロンもあったような。他にも色々なフルーツが盛ってあります。都市伝説ではなかった。。。ラピュタは本当にあったんだ、くらいの衝撃でした。
その後も上司の仕事でよく文化村スタジオに行きました。自分の案件ではあまり用いなかったものです。なぜなら使用料が他のスタジオより高いから。。それでも時々は利用したものでした。ちなみに、フルーツ盛り合わせ提供サービスはかなり前に、いつの間にか無くなっていた。たぶん費用がかかりすぎていたんだろうなぁと想像する。そりゃそうだよなっていうくらいの盛り合わせだった。
文化村スタジオで録音するときは、なんだか少しフワフワした気持ちになるものでした。高級スタジオを使うんだ、、という気持ちでフワフワするのです。
そんな文化村スタジオ。昨日久々に利用しました。文化村スタジオが入って居る「Bunkamura」が2023年4月から再開発のために長期休館する。スタジオも閉じる。休館が終わったらまたスタジオとして稼動するのか、スタジオ業務をもう終了するのか、などは僕は知らない。長期というくらいだからかなり長い年月っぽい。
来年4月までに文化村スタジオを利用することがあるかは分からないから、もしかしたら昨日の利用が僕にとって最後の文化村スタジオだったのかもしれない。
深夜にスタジオから出る時は裏口から、というのを知っていると「通」な気持ちになれるのも僕にとっての文化村スタジオの思い出だ。
(追伸)
伊藤真澄さんのピアノソロアルバムのリリース詳細がまとまりました!
アルバムタイトルは「QUIET PRAYER」。
発売は2022年8月24日。
完全にピアノアルバムです。
オリジナル曲、カバー曲など全11曲。
癒やしのアルバムです。テクニックをこれでもかと披露するタイプではなくて、そぎ落としの美学というタイプのアルバムです。
カバー曲を聴くと、そぎ落としのテクニックや魂に感動を覚えると思います。
音楽の美術館、という気持ちです。
美術館って旬とかバズりとかではなくて、常時そこにあって、行きたい時に訪れて、じっくり美術を味わうという場所。このアルバムもそうであってほしい、という気持ちで制作してきました。
詳細はまたいずれブログで書こうと思います。
サイトは以下です!ぜひに。
★音楽熱想フェス、ぜひご来場ください。
“文化村スタジオでの最後の録音だったかもしれない” への1件のコメント
斎藤さん、おはようございます。
これまでの数々のミュージシャンの思い出と都市伝説を持つスタジオと一旦お別れになるとのこと、寂しいですね。
フルーツ盛り合わせも本当に今や都市伝説となってしまい、時代の移り変わりをしてしまっているのかもしれません。
文化村としては、幕を閉じるかもしれませんが、次は今後は文化町になって生まれ変わるかもしれませんね。笑