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「ほしのこえ」を久々に観て思ったこと

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2022年9月22日

5分ブログです。

 

新海誠監督の「ほしのこえ」を久々に観ました。昔はDVDで何度も何度も観ていた作品です。今回は配信で観ました。調べてみたら「ほしのこえ」は2002年公開だから、もう20年が経つんですね。

 

やっぱり「ほしのこえ」を観ると胸がきゅっとなります。この感情は何度観ても感じる感情です。切ない。

 

今の自分が観て改めて発見もありました。何度も観た作品でも人生経験を積んだ状態で観るとまた新しい発見があるものです。面白い。

 

美術を見せる時間が長くて、それがとても叙情的で引き込まれるんですよね。人物に寄る場面よりも、カメラを引いてその状況を見せる時間が長いわけです。美しく描きこまれた美術世界をたくさん見ているうちにワールドにどっぷり浸かるのです。自分がその世界に入り込んだ没入感があります。人物がセリフを喋る時も、人物には寄らず、美術が画面に出ています。口元がアップにならないから、僕らは人物が喋っている姿を想像するわけです。それがまた没入感。

 

ハウス・オブ・ザ・ドラゴンも同じ感覚になるのです。どんな世界かを見せるために引きを多用しているように思います。あれによってワールドに没入するのです。

 
 

劇伴は天門さんの美しいピアノが中心。改めて劇伴をしっかり意識して聞いてみると、ほとんどがピアノだけで作られている。一部戦闘シーンなどではオーケストレーション風の劇伴になりますが、ごく一部。ピアノ演奏のみの劇伴で、しかもシンプルに演奏している。劇伴のメロディが凄く心に染みるのです。

 

美しい美術中心の映像に、ピアノだけの劇伴。これが切なさを拡張していると思いました。

 
 

物語が進めば進むほどメールが届く時間が長くなる。絶望的な時間の距離が生まれる切なさよ。見終わったあとに、幸せってささやかなことなんだよね、としみじみ実感するのです。国家規模の大きなプロジェクトに参加する意義。コンビニに一緒に行くくらいのささやかな日常。

 

届かない距離、届かない時間ってのは切ない。「ほしのこえ」はいつ見ても引き込まれます。

 

 


 

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