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アニソンであることを全肯定したアニソン「Sparkling Daydream」

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2022年11月13日

5分ブログです。

 

アニソンにも色々あります。アニメのタイアップであったり、アニメに関連する楽曲(キャラソンとかイメージソング)であればアニソンという定義かなと思うので、色々な楽曲があります。

 

アニソンであることを全肯定した楽曲というのが僕は好きです。作品に寄り添う楽曲という言い方でも良いかもしれません。その楽曲を聴けばその作品のことを思い出す。これはアニソンである以上当然として。メロディや歌詞が作品にガッチリ寄り添って融合しているような歌。そういうアニソンが好きです。

 

全肯定するには制作に携わる中枢のスタッフがまずそういう意思で動くことが必要。音楽プロデューサーやディレクターというポジションの人たち。そしてもう1つ大事なのが、作詞作曲編曲をする作家、そして歌う歌手。アーティストさんたちです。クリエイターさんたちという言い方でも良いです。このポジションの人たちが「全肯定」の意思を持たないと作品に寄り添うアニソンは生まれないのです。

 
 

全肯定=寄り添いをなし得ているアニソンはたくさんありますが、最高クラスでその全肯定をなし得ていると昔から思っている楽曲があります。

 

「Sparkling Daydream」という楽曲です。ZAQさんが作詞作曲編曲そして歌唱をしています。アニメ「中二病でも恋がしたい!」(一期)のOPテーマであり、ZAQさんのデビュー曲でもあります。昨日、この作品の10周年記念イベントがありました。そこにZAQさんも出演されて、この楽曲を歌っていました。ZAQさんライブでも頻繁に歌われる楽曲ですが、作品イベントの中で歌唱されると融合感が段違いでした。

 

僕は作品の音楽プロデューサーを担当していまして、当時この楽曲がZAQさんから上がってきた時に当時の社内関連スタッフに「凄い歌が生まれた」という長文メールを送ったのを覚えています。

 

作品の持つキラキラ感、ドキドキ感、青春感、甘酸っぱさ感、トキメキ感、ハッピー感、愉快感。こういう要素を作曲、編曲、作詞、歌唱の全てで表現出来ていたので感動したのです。

 
 

楽曲の制作に携わる時に「ハッ」とさせる、というのを信条としているのですが、この曲は4分10秒の中で何度も「ハッ」とさせられます。テクニック面でも凄い完成度だと思います。

 
 

この歌を聴くと作品の色々な場面を思い出すことが出来ます。それも違和感無く。記録に残る歌と、記憶に残る歌と2つあると思います。両方達成出来るのが理想ですが、順序としてはまず記憶に残るためにというのを。その次にそれを記録に残すために戦略を考える。というのが良いと思っています。

 

最初から記録を狙うやり方もありますし、それも間違ってないと思います。作品や楽曲を後世に残していくという視点では、順序としては記憶に残す→記録に残すの方が正解かなと思っています。そしてその方が作品と楽曲にとっては幸せなんじゃないかと思っています。

 

「Sparkling Daydream」は幸せな楽曲として後世に語り継がれていくと思っています。

 

 


 

 

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