茅原実里さんの一人芝居「メリーの不思議な夢」を昨日観てきました。場所は河口湖円形ホール。音楽熱想フェスでもお世話になった会場です。
Time Capsule Orchestraのギター担当、馬場一人さんと一緒に行きました。夏から秋の河口湖は何度も行っていますが12月に行くのは初めて。車で行きましたので路面凍結具合とか雪がもしも降ったらとか色々なことを考えていましたが、昨日は足関係には何もトラブルはなく。渋滞も無くスムーズに河口湖に到着。
少し観光したかったので馬場さんにお願いをして早めに出発しました。ファミリーマート船津登山道店、河口湖ステラシアター、旅の駅 kawaguchiko base、浅間神社、河口湖一周ドライブ。そして河口湖円形ホールへ。
音楽熱想フェスでもお世話になった警備スタッフさんたちが出迎えてくれました。地元の方と顔なじみである嬉しさってありますね。
スタッフ(コンテンツプロデューサー)の黒瀬さんに導かれて会場へ入ります。何度も通った河口湖円形ホールなのですが、立ち入る時になんだか不思議なドキドキが。
ホール内を観て、こんな使い方もあるんだ!と非日常空間なムードにソワソワ。なるほど〜なるほど〜なるほど〜と3回くらいつぶやいた気がします。
メイクさんやカメラマンさんはお馴染みの方々で。作・演出の春陽さんとは割と久しぶりだったのですが、お馴染みのジャケットスタイルで安心感を覚えたり。
そして、河口湖では欠かせない存在の野沢さん。見慣れたスーツスタイルながらもおしゃれなネクタイでハレな感じでいらっしゃいました。今回はパンフレットに協力プロデューサーとあります。野沢さんは役割が多彩なので、良い意味で肩書きが未だに僕の中で定まりません。だから僕は「河口湖の野沢さん」と呼ばせていただいています。そんな野沢さんともあれこれ近況トーク。馬場さんはすっかり横河システム建築の村岡さんと釣り仲間になったね〜などなど。野沢さんが作ってくださったご縁が何年もかけて大きく成長しています。凄い人なんです。
ちなみに横河システム建築さんとは、河口湖ステラシアターの可動式屋根を作った会社さんです。コンサートのステージでギターを弾いている人とその会場の屋根を作った会社の方が釣り仲間になっているなんて、おそらく世界中でこの事例だけでしょう。これも野沢さんが生み出してくださったご縁からスタートしています。
そんなこんなで、ホール内の装飾は非日常でスタッフさんとのコミュニケーションは日常感で、非日常と日常が同居している感じでなんだか楽しいなぁと思いつつパンフレットを読みながら開演を待ったのでした。
河口湖円形ホールに入るまで、割と緊張していたかもしれません。ほぼ、ちょうど1年前に神奈川県立県民ホールで一緒に活動休止前のラストライブを作っていて、1年後の今回は観客として参加している自分。どんな芝居なんだろうという緊張感だったり、終演後にどんな話をしようかという緊張感だったり。円形ホールがどんな空間になるんだろうという緊張だったり。
河口湖円形ホール繋がり。
打合せしたわけではないのですが、蓋を開けてみれば茅原さんもハートカンパニーも河口湖円形ホールという場所を選んでいたという偶然がありました。「Sing」のミュージックビデオ撮影を河口湖円形ホールでやった時に、この会場の素晴らしさを知ったと茅原さんは語っています。同じく僕も「Sing」の撮影時に良い会場だなぁと知り、音楽熱想フェスを円形ホールで開催した次第なのです。河口湖という場所は茅原さんにとっても、僕やお客様にとっても凄く大事な場所になっているわけですよね。
河口湖円形ホールという場所は共通でも、茅原さんは一人芝居という方向で。ハートカンパニーは音楽ライブという方向で。それぞれの2022年を過ごしていたのだなぁと、しみじみ。
終演後。茅原さんと色々なお話しをしました。あのシーンはドキドキしたよとか、もしもこうだったらああなっていたかもねとか、ああいうお芝居に引き込まれたなぁとか。お芝居についての感想をあれこれ。
ハートカンパニー側の近況もお伝えしたり。昨日引っ越して駅近&広くなったこととか。来年会社作ってから6年目なのよとか。茅原さんはそんなハートカンパニーの成長話に凄く感心してくれまして、僕はとても嬉しい気持ちになりました。
Time Capsule Orchestraの話しもしました。プレイボタンでアルバムを出すんだよとか、バンドの今後の活動はこういうことをしようと思っているんだとか。茅原さん、馬場さんと3人であれこれTCOの話。
気が付けば開演前の緊張感はすっかり無くなり、すっかり日常な感じであれこれ話をしていたのでした。
帰り際に、黒瀬さんにあれはどう手配したんです?音楽熱想フェスでもあのやり方は活用したいから紹介して欲しいですとかお願いしたり。
独立して一人で活動してくのは大変なエネルギーが必要だったことだろうなぁと思います。築いたご縁をしっかり育てて力を貸していただくのは個人も法人も同じです。独立してみると分かることってたくさんあります。今までの日常は会社が作ってくれていた日常だったんだなぁということ。今度は1から自分がそれを作らないといけないというのは、頭では分かっているのですが独立してみて体感して、初めて理解します。
全部一人でやってみて学ぶと凄く成長します。経理的なことや税務的なことは教えてもらえば身につくんですよね。一方で、人脈の作り方、仕事の作り方、ご縁の作り方と育て方、感謝の伝え方などなど。こういうのは自分で見いだすしか方法が無いわけです。そこに関しては最初はめちゃくちゃ孤独で、心配と不安しかないです。
それを打破するには、何かを始めるしかないです。このままだとずっとこのままだ・・・と気が付くんですよね。ハートカンパニーも1年目はそんな感じでした。何かを始めると空気や水が動くように回りの何かも動きます。一人芝居とそこに向かうためのYoutube。茅原さんにとっての「何か」がきっとそれらだったんだろうなぁと思います。メリーの不思議な夢を観て僕はそう感じました。
昨日の一人芝居を観終えて、ハートカンパニーの1年目のことを思い出したりしていました。個人と法人の違いはあれど、一人でスタートという点は同じだったなぁと。そんな経営的な話しもいつか茅原さんとしてみたいなぁと思ったりしました。
そういう色々な気持ちを込めて書くのですが、一人で始めて約一年でこのステージを作ったというのは、もう賞賛です。凄く賞賛です。
アーティストってのはその人の人生そのものが作品なんだなぁと改めて思いました。そのアウトプットの手段が歌、芝居、トーク、etc…とあるわけですね。黒瀬さんが言っていましたが、コミュニケーションの方法として歌や芝居などの方法があり、茅原実里という人の本質は変わらないのだと。その通りだなぁと思いました。
アーティストの表現方法は色々あるわけです。2022年の茅原実里さんの表現方法の集大成がメリーの不思議な夢。1年をかけてのエンタメ。
歌はイントロというのは何度もブログで書いてる僕の好きな言葉です。歌というのはその歌が始まる直前までのMCやそれまでのその人の人生の全てがイントロなんですという綾戸智恵さんのお言葉です。イントロに深みがあればあるほど歌は輝くよ、ということです。
このメリーの不思議な夢の本番直前までの全ての茅原実里さんの活動がイントロだったということだなと思います。そしてこのメリーの不思議な夢すらも、また次、茅原さんが何かをするときのイントロになっていくわけです。
エンターテインメントってのは究極は人に帰結しますね。学びになりました。
メリーの不思議な夢は、2022年12月30日(金)21時から全編無料YouTubeプレミア公開されるとのことです。ぜひご覧になっていただけたら幸いです。チャンネルは「ミノリズム」にて。
https://minorichihara.com/blogs/news/202212191000
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“茅原実里さん一人芝居「メリーの不思議な夢」を観ました” への2件のフィードバック
斎藤さん、こんにちは。
僕も昨日のお昼公演をサポーターチケットで観覧してきました。大阪から夜行バスで朝に到着。向かったのはみのりんロードでした。同じくファミマに立ち寄り、鈴木マネージャーにご挨拶させていただき、ステラシアターで元気に待っていてくれるハナちゃん(植樹)にもご挨拶して僕も冬の河口湖が初めてだったのでカチカチ山のロープウェーで展望デッキへ。晴れ渡った空に白く輝く富士山は、夏に見ていた時と表情はまるで違っていました。メリーの後、有志でサプライズがあったり、みのりんへの質疑応答などがあり、最後には会話させていただいて扉を開けるお見送りが野沢さんだったので少しお話できました。あのクリスマスネクタイが似合いのは野沢さんしかいない気がします。笑 終演後少しすると黒瀬さんがアテンドで外に来て下さったので、ファンの皆さんと一緒に会話しました。「今こんな仕事をしているなんていまだに信じられないです」とご本人も仰っていましたが、パンフレットの対談などを拝見していてこれもまた巡り会わせだったんだろうなとしみじみ。10年以上同じ場所で、お馴染みのメンバーで築いてきた時間は何物にも変わらない財産ですね。1年ぶりのみのりんファンはどうやら今後のみのりんイベントを「同窓会」と呼ぶ方もいるとのことでした。
斎藤さん、こんにちは。初コメントさせて頂きました。
このブログだったり、音楽熱想にはちょくちょくアクセスさせて頂いていて、エンターテインメントの裏側にある想いだったり物語だったりをいつも楽しみにしております。
今回の『メリーの不思議な夢』は、私にとって去年のラストライブ以来となるみのりんのイベントたったのですが、その間には皆さん同様いろいろなことを考えたものでした。歌手・茅原実里ロスはもちろん、コロナ後にライブをもう一度やって欲しいという想いや、今後の活動がどのような形になっていくのか、などなど。まあどれもいちファンの願望や妄想に過ぎないことばかりなのですが、推しのアーティストがどこへ向かうのかに気を揉みつつ、時々youtubeの配信を見るといった日々を送っていました。
その中で見えてきたのは、ご本人の迷いや葛藤などのリアルな部分と、それでも絶対に前に進むんだという強い決意でした。一時は引退も考えながら、まだどこか表現することに対してやり残したことがあって、手探りだけれどもできることを見つけていきたいという現状や、これまでのみのりんの活動をサポートされてきた劇団5454の皆さん、黒瀬さん、ZAQさんや河口湖の皆さんとの繋がりが、ありのままのみのりんと共に表現されていました。
そんな形で過ごした一年の集大成としての舞台が、今回の河口湖円形ホールだったのだと思います。冬の河口湖は私も初めてだったのですが、夏にも負けない魅力と地域の温かさを感じることができました。雪化粧をした富士山の圧倒的な存在感や荘厳さは夏以上のものだったように感じます。そんな体験を経て迎えた一人芝居。そこには、新しい挑戦の一歩を踏み出すみのりんと、これまでの活動でみのりん自身が築いてきたたくさんの繋がりが存在していて、みのりんがこの一年youtube上で表現していたものが、ひとつの芝居という形となって実を結んだように感じました。
まさに、今年一年を通した茅原実里というエンターテインメント。さらには、その過程にあったいちファンとしての自分の感情も作品の一部になって表現された感すらありました。この先どうなるのだろう、なんてみのりん自身もまだ分からないかもしれない。それでもみのりんは前に進む、何かを表現して形にする、それを観る人もまた色々なことを感じながら同じ時代を生きる。それが、茅原実里のparadeなんだろうな、と。
そんなことを考えていたら、全く同じようなことを斎藤さんがここで記事にされていたので、思わずコメントしてしまった次第です。またどこかで、斎藤さんの活動とみのりんの活動が交わる瞬間を楽しみにしつつ、しばらくはこの不思議な夢の余韻に浸っていたいと思います。