5分ブログです。
今日は経済的なことをちょっと書きますが、完全に私見です。専門家からすると突っ込みどころ満載だとは思いますが、ぜひおおらかな気持ちで読んでいただけたら幸いです。
色々なものが値上がりしているという世の中。値上がりした分が販売価格に反映されつつありますね。電気代、ガス代。小麦粉。それらを使って作り出す商品の価格もアップ。これが価格転嫁ってことですね。
つまり原材料とかの大元の金額がアップしたから、売るものの価格もアップさせますよ、ということです。わかりやすい。
売るものの価格を変更できる業界であったりメーカーであれば、それはできる。一方でしにくい業界もある。それがエンタメ業界かなと思いながら日々のニュースを見ています。
サブスクの配信。世の色々なものが値上がりしてるからといって、1回あたりの再生によるクリエイターへの還元金額がすぐにアップするかというと、そうではない。
フィジカル商品。例えばCD。今は少し柔軟になってきたとはいえ、アルバム1枚の価格、シングル1枚の価格ってのはだいたい相場感が決まっている。電気代が上がったから価格をアップします、というのはすぐには実行しにくい。
他にもあると思います。音楽スタジオのレンタル料、エンジニアさんのギャラ、ミュージシャンのギャラ、編曲者のギャラ。制作会社への支払い金額。このあたりは、電気代とガス代が上がったから5%アップさせますよというのは、すぐにはしにくい。
「すぐにはしにくい」、というのがポイントでもあります。
まずは大きな企業が価格転嫁に成功させて、その後(数ヶ月後なのか数年後なのかは状況によりますが)現場にその波がやってきます。バタフライエフェクト的に相当遅れてやってくる感じです。
業界の順番みたいなものもある気がします。一次産業、二次産業、三次産業という順番で波はやってくると思います。エンタメ業界の多くは三次産業だと思います。
ゆえに、エンタメ産業に波がやってくるのは一番後な印象がいつもあります。これは良くも悪くもです。
価格転嫁だけでなく、行動においてもエンタメ産業に波がやってくるのは一番後であることが多いです。衣食住がまずは確保されないと、娯楽が実現できないからです。
大きな災害があった場合が分かりやすいかもしれません。復興のために何かエンタメ業界も貢献したい!という気持ちはあっても、まずは衣食住の復旧が先。そのあとに、復興コンサートとか支援ライブとかの順番となります。災害翌日に復興コンサートはできませんよね。
そんなわけで、エンタメ業界に価格転嫁の波がやってくるのはもう少し後だろうなぁと思います。波がやってくるまで苦しくもありますが、波が必ず後にやってくるということは、先読みが出来るということでもあります。衣食住の業界で起こっていることが数ヶ月後、数年後にエンタメ業界に起こります。これが理解できていれば対策もできるであろう、ということです。
最近のニュースを観るとそんなことを思います。
(追伸)
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