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AI時代のエンタメに必要なこと

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2023年4月8日

5分ブログです。

 

最近もまた色々な方と会って話すというのを続けています。高確率でAIの話になります。AIって便利だよねということや、AI時代にどうエンタメを作るかなどなど。

 

悲観的な観点だと、AI時代が訪れると創作行為はAIに置き換わり、そこに携わる人の仕事が無くなるのではないか、という話になることが多いです。生成系のAIで絵、映像、音楽が作れるようになってきました。2023年4月8日現在ではまだまだ改善の余地ありです。しかしこの数ヶ月で劇的な進化をしていますから、数ヶ月後、数年後の飛躍度合いはもの凄いことになっているでしょう。

 

僕もMidjourneyを触って画像を生成して、自社の仕事で実験的に活用してみたりしています。

 
 

ちょっと想像してみることにしました。人間が今生み出すような創作物のクオリティと全く同じかそれ以上のクオリティのものが誰でも簡単に生成できるようになったら、どんな気持ちになるのでしょう。

 
 

例えば動画。誰でも簡単に無限に生成できるようになったとしたら、それが例えばYouTubeに毎日無尽蔵にアップされるわけです。誰でも無限に生成できるので、もの凄い物量の動画が世に披露される。

 

今現在でも大量の動画がYouTubeにアップされてますし、サブスクで映画やドラマやアニメをたくさん観ることができます。もう今でもすでに「全部は観れない」わけです。それがさらに加速度を増して増えていくわけです。

 

今でもそうですが、どうやって見つけてもらうか?というのが大事になってくるのではないでしょうか。となると、上手く見つけてもらうことが出来る人たち=宣伝が上手な人たちにもの凄く需要が生まれるかもしれません。

 
 

AIでクオリティの高い創作物を作ることができる未来は想像できるようになりました。

でも、誰もが上手に宣伝はできる未来は想像がまだできないです。

 

YouTubeに動画をアップしたけど再生数が少ない。内容は良いのにね、みたいなこと。

 

音楽を作ったけどサブスクでの再生数が少ない。素晴らしい音楽なのにね、みたいなこと。

 

今でもすでにそういう現象はたくさんあります。

 
 

仕事というのは困りごとを解決する時に発生します。

 

ということは、、、どうやって見つけてもらうか?それが次の「困りごと」だろう。それを解決する仕事というのが重宝されるだろうと思います。

 
 
 

今日はもうちょっと続きます。

 
 

AIで創作が出来るようになっています。AIで作れるようになったのは表層の部分だと思います。僕らが感動したり興奮したりするのは何に対してか?というのを考えてみます。

 

それはドラマだと思います。

 

もう少し解像度を上げると、ストーリーとそれにくっついてくる温度感だと思っています。

 
 

AIで凄いクオリティの画像が生まれたとして、それがネットに公開されます。そうすると、凄いなぁとは思いますが、凄いなぁ以上の感情が生まれないと思うんです。

 
 

AIで誰かが作ったクオリティの高い絵。

 

自分の子供が描いてくれた自分の似顔絵。

 
 

この2つだとどちらに感動するか。

 

後者です。

 

ここで突っ込みが入ると思います。後者については第三者にとっては関係ないじゃないかと。その子の親にとって価値のある絵だけど、それ以外の人にとってはただの子供が描いた絵でしかないわけです。

 

では次にこうだったらどうでしょう。

 

その親子が苦労しながらも頑張って生きている過程、親子の愛情の歴史、お父さんお母さんがどれだけその子供に対して愛情を注いできたかの色々な出来事、子供が生まれてから成長するまでの色々な出来事、泣いたり笑ったりして紡いできた歴史、etc…を知った上で、、、その子供が描いた親の似顔絵を観たら、、感動すると思うんです。

 

その家族とは無関係でも、感動するはずです。

 

これが恐らくエンタメの真髄なんだと思います。

 
 

生成物のクオリティは手段でしかないわけです。

どうやって「価値」を付けるか?ということがエンタメの真髄かなと思います。

 

ドラマ、ストーリー、温度感。

完成した素晴らしい絵よりも、子供が描いてくれた似顔絵の方が価値がある。

 

AIエンタメがたくさん生まれたとしても、そこに「ドラマ、ストーリー、温度感」が無いものはおそらく埋もれていきます。

逆に考えれば、「ドラマ、ストーリー、温度感」を丁寧に作って行くことが今後のエンタメでは大切なことだと思っています。

 
 

クリエイターのストーリー。組織や会社のドラマ。そのプロジェクトの温度感。

 

創作物以外の、そういうものを意識的に表に出していくことが不可欠になるんじゃないかなと思っています。

 
 

(追伸)

例えば今からご紹介するTime Capsule Orchestraというバンドはドラマの塊とも言えます。

 

茅原実里さんのバックバンドで15年近くやってきて、そこで色々なドラマが生まれ。茅原実里さんの歌手活動休業があり、でも音楽は続けたいという気持ちで新たなバンドとしてTime Capsule Orchestraを作り。マニアックと言われるプログレッシブロックに愛を込めて向き合い。

 

色んな困難があっても楽しくハッピーに。年齢的に60前後になっても新しいことに挑戦し続ける面々。

 

ドラマが満載です。

だから僕はTime Capsule Orchestraに惹かれるんだと思います。

 

そんなバンド「Time Capsule Orchestra」のライブ、「ELEKI de BURN」(6/17横浜にて開催)

グッズ付きチケット1次抽選受付をしています。4月9日(日)いっぱいまでです。

 

ただいまメンバーはライブに向けての新曲を制作中。そして懐かしの曲も磨き直しております。

ライブ会場にてお待ちしております!

 

 

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