5分ブログです。
新しいものを追いかけたり生み出したりするのも好きなんですが、すでにあるものを再度味わいなおしたりするのも大好きなんです。
横井軍平さんという方が居ました。任天堂にいらっしゃった方です。ゲーム&ウォッチやゲームボーイの生みの親です。
横井さんの哲学で「枯れた技術の水平思考」というのがあります。「枯れた」と聞くとなんだかネガティブな印象がありますよね。でもここで言う「枯れた」というのは、ダメのものという悪い意味ではなくて、広く認知されて安定して使えるという意味です。
その技術の水平思考。水平思考ってなんでしょう。
ネットを調べると、色々視点を変えて、問題解決のために自由にアイディアを生み出す発想方法とあります。ちなみに水平思考の逆は垂直思考とのことです。垂直思考は、とある枠の中で考えることとあります。
ざっくりいうと、枠や常識にとらわれずに自由に考えることですね。
僕はこの発想が大好きです。
新しいものを生み出す、最新の技術を駆使して作り出す。そういうのもとても素敵ですが、すでにある安定した技術を使って、アイディアで新しいものを生み出す。これに凄く夢を感じます。
モノクロ表示の電卓の技術を使ってゲーム&ウォッチを生み出した。すでに安価になったモノクロ液晶を使ってゲームボーイ(初代)を生み出した。(ちなみに本日4月21日はゲームボーイ(初代)発売34周年とのことです。)
そのポリシーはNintendo Switchにも見ることができます。ゲーム機としての色々な性能を突き詰めたマシンではなく、すでにある安定した技術を組み合わせて作ったのがSwitch。
音楽エンタメの世界でもこの発想は活かせます。経験や人脈が増えてきた年代の人たちこそ、この発想を活かせると思っています。
日本が高齢化社会になってきた、というニュースをよく見かけます。
僕らが若い頃におじいちゃんやおばあちゃんが演歌を聞いていたし、演歌番組を見ていた。若い頃の僕は演歌を聴いてなかったから、演歌というのは年齢を重ねた人が聴くものだと思っていたんです。
でもたぶんちょっと間違って解釈していたと思います。
おじいちゃんやおばあちゃんは、年齢を重ねたから演歌を聴いているんじゃなくて、若い頃聞いていた音楽が演歌で。演歌が好きでそのまま年を重ねて、好きな音楽をずっと聴いている。ということなんだろうなと理解できるようになりました。
若い頃に好きで聞いていた音楽を聞き続ける、という行為はありますよね。新しい音楽も素晴らしいけど、昔から好きな音楽はやっぱり強烈に好きだと思います。
アニソンを若い頃から聞いていた世代の方々が50代、60代にもなっている時代になってきました。そういう世代の方々に向けたエンタメというの需要があるなぁと思っています。
そんなことを考えてまして、横井軍平さんの哲学である「枯れた技術の水平思考」に凄く共感している次第です。
(追伸)
音声番組「音楽熱想」の生放送は、本日4月21日(金)20時から!ツールはstand.fmとなります。
アプリのダウンロードとアカウント登録をしてぜひお待ちいただけたらと思います。
生放送では2つの発表をします!
そして、生放送にはゲストにTime Capsule Orchestraから須藤賢一さんと馬場一人さんの参加も決まりました!
お楽しみに!よろしくお願いします!
■メディア:アプリ「stand.fm」
■番組名/チャンネル名:音楽熱想
■日時:2023年4月21日(金)20時
斎藤 滋 プロフィール
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音声番組「音楽熱想」(Apple/Spotify/Amazon/Google)
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