みなさんこんにちは齋藤です。
何かを進めようとする時にどうしたらスムーズに進むか?というのをいつも考えます。
ちょっとしたことも、大きなことも。
一生懸命になればなるほど自分主体になってしまう傾向があります。
自分の美学、自分のやり方を貫こうとします。
根本はそれがあるべきだと思います。
ただ、人生はコミュニケーションの連続です。
自分の美学や、やり方を貫くためには「相手」の協力が必要になることがほとんどです。
例えば仕事だとして。
仕事を上手く進めるためには、色々な人の協力が必要になります。
協力を拒まれたら進みません。また、協力してくれても渋々だったらこれまた進みません。
相手の同意や合意を得ることから始まることがほとんどです。
そんな時は、相手の立場になって考えてみる、ということが重要になります。
メール一本、電話一本にしても。どんな些細なことでも。
仮に、メールをとても丁寧に書くのが自分の美学だとしましょう。
めちゃくちゃ忙しい人に何かの意見や解答を求めないと自分の仕事が進まない状況って良くあると思います。
その相手は、日に何百もメールが届くとします。
めちゃくちゃ忙しい人からササっとレスをもらうためにはどうしたら良いか?
それは相手の立場になって考えてみると回答が出てくるはずです。その相手にとって一番嬉しいメールはどんなメールでしょうか。
おそらく、短くて、理解しやすくて、何を求めているかが明瞭に分かるメールだと思います。
自分の美学だからと言って、つらつらと前置きばっかり長くて何が言いたいかよく分からないメールが来たら、めちゃくちゃ忙しい人は後回しにします。後で時間が出来た時に読もう、、、と思うはずです。
でもめちゃくちゃ忙しい人には「後で時間が出来る」なんてことはまずありません。一度後回しにされたら、相当長いこと後回しになります。(テストの問題とおそらく一緒で、まずは簡単にレスできるものからレスしていくのです。1日は24時間しかないので。)場合によっては回答を得られないまま終わることもあります。
相手からメールのレスが来ないって時々ありますよね。それはおそらく大抵はこのパターンです。
レスをくれない相手を責めることに時間を割くのではなくて、レスがしにくいメールを書いてしまった自分を改善することに時間を割くべきです。
この場合、自分の美学がどうこう言っている場合じゃなくて、めちゃくちゃ忙しい人からレスをもらうことを優先するべきですよね。
そのためには美学を捨てて簡潔ですぐレスできるメールを書くべきなのです。相手の立場になって考えてみる。です。
どうしても通したい企画があるとします。
通すためには、パワポでプレゼンする必要があるとします。
プレゼン初心者は、自分の情熱を詰め込んだ細かい文字ぎっしりのスライドを作ってしまいがちなのですが、大抵の場合それは逆効果です。
おそらくプレゼンを受ける側が知りたいのは「何がしたいか」「どれくらい熱意があるか」の2点です。この2点がしっかり伝わるかどうかがまずは大事。
そしてプレゼンを受ける側は、おそらく日々色々な企画を持ち込まれています。相談もたくさん受けています。そんな大量に案件が舞い込んでくる人たちからokを取り付けるためには?簡潔に分かりやすくする。ということだと思います。
相手の貴重な時間を奪いすぎないようにする努力。こういう気遣いが出来る人は、仕事も上手く進めてくれます。プレゼンするときは、プレゼンする自分のことを最重視するのではなくて、プレゼンを受ける相手の状況や心境を最重視して行動すべきです。
相手の立場になって考えてみる。です。
ちょっとした伝言を相手に伝える時。
相手に必要な情報は何か?を的確に簡潔に伝える必要があります。
「これは言わなくても分かってくれるだろう」
「メールを打つのがちょっと面倒だから、ここは省いちゃおう。察してくれるだろう」
・・・と相手が何とかしてくれる「だろう」という考えになってしまう。その結果、伝えるべきことを省略して伝えてしまうことがあります。
自分が省略した分は相手が脳みそを使ったり調べ物したりすることになるので、相手に負荷をかけていることになります。つまり相手の時間を奪っている。それでも相手がしっかり動いてくれたら、まだ平和的ですが、相手が動いてくれないまま現場を迎えてしまうこともあります。
それによって、現場で「え?聞いてないんだけど」「それは知らなかったから対応できない」「話と違う」というトラブルに発展し、大きな問題になってしまうことがあります。
きっかけは本当に些細なことなのです。ちょっとした伝言を省いた。たったそれだけのことで。
もうちょっとだけ相手の立場になって考えてみて伝言していたら起こらなかったトラブルです。
そういうのは山ほどあると思います。
自分にとってはさほど重要じゃないと思われる事項の伝達を省いてしまう。でもそれは相手にとっては物凄い重要な事項だった。事前に知らないと準備ができない、対応ができない。ということだった。
それが本番のその瞬間に初めて発覚した。
「聞いてないんですけど・・・。」この一言で現場が凍る瞬間を何度も見てきました。
そうならないためには。相手の立場になって考えてみる。です。
何となくその人がチームに入っていると物事が上手く回る。という人っていませんか。
物凄い突出した才能らしき才能があるわけでもなく、物凄いカリスマがあるというわけでもなく。割と普通といえば普通。
でもその人がいると仕事が上手くスムーズに進む。
それはその人が「相手の立場になって考えた行動」をしているからだと思います。
ちょっとした伝言、ちょっとした雑用、そういう本当に些細な「ちょっとしたこと」でも常に相手の立場になって考えて行動しているからスムーズなのだと思います。
言われたことをそのままやる人はあまり重宝がられません。
言ったその人の立場になって考えてみると、手段じゃなくて「目的」が見えてくるはずです。
その「目的」を成就させるにはどうしたら良いか?
ということを考えることができる人はとても重宝がられます。
上司が部下に「この商品を100個売って欲しい」と頼みます。
上司の真の目的はそれを100個売るではなくて、100個売った分の利益が欲しい。ということであるかもしれません。
それが理解できれば、100個売るよりも別の何かで100個分の利益を会社にもたらせば良い。とも言えます。
時には利益じゃなくて、100個売ることその行為自体が目的である場合もあるでしょう。
それもその時その時の関係性の中でしっかり「相手の立場になって考えてみる」という癖がついていれば「目的」を見抜けるはずです。
想像力。
相手の立場になって考えてみる想像力。
これをいかに鍛えていくかが、今後の世の中で生き残っていく人材だと思います。
こんな文章書いていると僕はそれがしっかり出来ているように錯覚するかもしれませんが、僕も日々失敗の連続です。ずっと修行です。
相手の立場になって考えてみる。
これは「迅速」と並んで、弊社が仕事をする上で大事にしている要素の1つでもあります。
(今回のフィギュア)
HGドラゴンボール ギニュー特戦隊セット
みんな揃って。