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ああ、夏のアロハシャツ

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2020年6月17日

どれだけハワイでは正装だと言われても、きっと日本人の多くはまだまだ抵抗があるであろう服がアロハシャツ。酷暑が近づいてくると「アロハシャツでの出勤も認められ〜」というニュースを目にすることが増える。

ハワイや、常磐ハワイセンター(今はスパリゾートハワイアンズ)の広告で見る(気がする)もの。(※よくよく広告を見てみるとアロハシャツを着ている人は写ってないことが多いのだ。)それがアロハシャツのイメージだと思う。または「アメリカ横断ウルトラクイズ」でハワイに降り立った時に着るもの。

 

ハレとケ というものがあるが、アロハシャツは「ハレ」(非日常)の服装であって「ケ」(日常)の服装ではないというイメージだ。ハワイでは正装というが、日本人の多くにとってハワイそのものが「ハレ」の場所だ。

 

そういうわけで、アロハシャツを着ていると「お遊び気分」「休暇」というイメージになる。だから仕事をしているときに着るのは抵抗があるのだと思う。

 

柄だ。

圧倒的な派手派手しさというのがアロハシャツのイメージだと思う。様々な色が使われて、花、椰子の木、虹、鳥、サーフボード、波などの色々な絵が載っている。情報量が多い。

 

そして負のイメージ。

ビカビカに派手な柄の開襟シャツタイプのアロハシャツを羽織り、ボタンを一切閉めずに風にたなびかせるようにして着る。ボタンを締めてる場合もあるが。

映画やドラマの中で見られることが多い。最近だと「全裸監督」のトシが分かりやすい。

 
 
 
さて、劣勢に立たせられがちなアロハシャツだが、これを日常に持ち込むのはどうしたら良いのか。日常に持ち込む利点はあるのか。

 

日本人でも唯一許せるアロハシャツがある。それが「レインスプーナー」(Reyn Spooner)。

上記に挙げたアロハシャツの「弱点」のほぼ全てを克服しているのだ。

 

■きちんとしたイメージ

襟だ。襟が大事なのだ。いわゆる「開襟シャツ」タイプの襟は、「ハレ」感が強い。対して「ボタンダウン」タイプの襟は、「ケ」感が強い。

「開襟シャツ」について改めて認識してみよう。文字で書くより見てもらった方が早い。

胸元の露出度合いが少し強めの印象。これが「ハレ」感があるのだ。ポロシャツだってボタンを全て解放するととたんにワイルドになる。普通のワイシャツだってボタンを上から3つ4つ空ければ胸元があらわになりワイルドになる。

 

「ボタンダウン」は襟がしっかり立ち、いわゆる「きちんとしている」感じが出る。

レインスプーナーの多くは基本は「ボタンダウン」である。

これがまずもってとても良いものだ。

 

■色味

色味だ。ギンギンの派手な色というのがこれまた「ハレ」のイメージになる。目がチカチカするような原色の羅列。そういうのは派手すぎる。

レインスプーナーは色味が落ち着いている。これは生地を裏地使いしているからだ。裏が表になっている。裏側を表に出すことでかすれたような淡い色味になるのだ。褪せたような色味。

これが派手すぎず、落ち着きを伴っており、とても良いものだ。

色使いも少ない。たいてい2色だ。白と水色とか。赤と白とか。茶色と薄茶色とか。

落ち着いた印象になるのだ。

 

■ダボダボ過ぎないサイズ

アロハシャツは暑い場所で着るものだから、ゆったりしたサイズで着ることで風通しを良くするものだ。だからどうしてもダボっとしたサイズで着てしまう。レインスプーナーはそこに気がついている。気が利いているというべきか。

いわゆる昔ながらのゆったり着る仕立てのものではなく、タイトめ(と言ってもピチピチではない)に仕立てられた「テイラードフィット」というタイプがある。

なるべくジャストサイズに近いものを着ることで、きちんとしている印象になる。

 

■絶妙な派手さ地味さ

アロハシャツは着たいけど、派手すぎるのは気が引ける。

でも無地だったらもはやアロハではない。

レインスプーナーのデザインはちょうど良い。思いっきりバケーション感を出したい人にとっては物足り無いかもしれない。しかし日常使いする上ではちょうど良い。

しっかりアロハシャツ感の感じられるデザインでありながら、落ち着いた印象になるのだ。

特に「LAHAINA SAILER」というデザインが秀逸。レインスプーナーの王道と言われるデザイン。これであればほどよいハワイ感でありつつ、派手すぎなくて良い。

 
 
 

レインスプーナーは、いい。
 
 

そもそもなんでそこまでしてアロハシャツ着たいんだという話。
 

ハワイが好きなので、ハワイ感を日常に持ち込みたいという気持ち。着ていると気分がウキウキするのだ。気分がウキウキすれば陽のムードが出るから、色々なことが少しずつ上手くいく。アロハシャツを着ているという日本には馴染まない目立ち方と相殺されてしまうこともあるが、気分が向上するのは何よりも良いことだ。TPOをしっかり選べば良い。

 

涼しい。日本は酷暑だ。アロハシャツは基本、涼しい。だから良い。

涼しく着られる服は色々あるが、アロハシャツはさすがに色々考えられていると思う。本場ハワイで何十年も研鑽を重ねてきたレインスプーナーの服ならなおさらだ。

 
 

生地の話。

生地の話にまでなるとなかなかマニアック。

日常使いするならば、結論としては、「コットンとポリエステルの混紡」だ。これが最高。「100%コットン」も悪くないが。

レインスプーナーは「コットン55%、ポリエステル45%」混紡生地を開発し、これを「スプーナークロス」という名称の生地とした。名前を付けるというのは大事だ。

これがなぜ良いか。

気軽に洗濯出来る。シワにならない。乾きやすい。汗を吸いやすい。

気軽に着れて、気軽に洗えて、干したらもう整っている。アイロン要らない。

レーヨンという伝統的なアロハ素材もあるけど、あれこそ「ハレ」の場で着るべきものだ。光沢があって、サラリとしていて、風にたなびく。しかし気軽に洗濯が出来ない。基本はクリーニングに出すべきものだ。暑い夏に1日アロハシャツを着たら汗もたくさんかく。汗をかいたら洗濯したいじゃないですか。

だから混紡生地が良い。日常的に着るなら気軽に洗濯したい。

 
 
 

さて結論。日常使いをするならば。

 

・なるべく2色使いのもの

・落ち着いた柄

・ボタンダウン

 

そして、前ボタンは最上部以外は全て締める。なるべくジャストサイズを着る。

中にTシャツを着なくて良い。アロハシャツオンリーで着る。

 

これです。レインスプーナーじゃなくても上記条件に当てはまるものであれば大丈夫。

レインスプーナーであれば「裏地使い」という技が光るので、落ち着いた印象になる。

 
 

日本の「かりゆしウェア」もアリ。

MAJUNというブランドは上記条件をほぼ満たしている。

ただし色味と柄選びは慎重に。裏地使いが基本のレインスプーナーと違い、色味が派手なモノも多い。落ち着いた柄のも色々あるからそれを選ぶ。

 
 

アロハシャツを着ると明るい雰囲気になり、気分が少しハッピーになる。

少しハッピーになる、というのがとても素敵だ。

気分が落ち込むより上向いている方が良い。

 

上向くために出来るちょっとしたことの1つがアロハシャツなのかもしれない。

 

 
レインスプーナーは直営サイトから直接買うのが良いです。
一番良いのは現地で試着して買うことですが、なかなか難しい。気軽に行ける場所ではない。直営サイトならFedexで1週間くらいで届きます。
サイズはUSサイズなので1サイズ小さいのを買う。僕は168cmで割とガッチリ目な体型で、テイラードのSがちょうど良いです。(日本のMAJUNだとMがちょうど良い。)
Mの人はSを。Lの人はMを。たぶんそれくらいが良いです。

 

 
 
 
気持ちを少しでも明るく。楽しく。ささやかことに喜びを。

 
 
 

Mahalo
(これでブログを締めてみたかったのです。)

 
 
 
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