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耳太郎という話とインターネット

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2022年5月30日

5分ブログです。今日のブログでは藤子・F・不二雄さんのSF短編「耳太郎」のネタバレを含みます。

 
 

「耳太郎」というショートマンガがあります。藤子・F・不二雄さんのSF短編集の1つ。周囲の心の声が全部聞こえる能力を身につけた少年。相手の心が分かる!と最初は浮かれていたけれど、聞こえ過ぎることでトラブルが発生してしまう。というようなお話しなのです。マンガの「サトラレ」というのと似ています。サトラレは自分の心が周囲に伝わってしまうというもの。「耳太郎」は周囲の全ての心の声が聞こえてきてしまうというもの。

 

「耳太郎」のマンガで主人公は知らなくて良い感情まで常時受け止めてしまって疲れ果ててしまい、気が触れる寸前まで追い込まれます。

 
 

昨日、糸井重里さんがほぼ日のブログでインターネットのことをこう称していてなるほどなと思ったんです。

 

〜インターネットには、「言おう」「聞け」「読め」という意思がたっぷり込められている〜

 

確かにそうだなとしみじみ。そして糸井重里さんは疲れている時はインターネットと距離を置くんですとも語っていました。

 
 

それを読んでいて、インターネットというのは常時「耳太郎」な状態なんだろうなと思ったんですね。タイムラインをスクロールしていくとあらゆる思考が現れる。ちょっと検索するだけであらゆる見識が現れる。ほんの一瞬で何十人もの考えが伝わってくるというのがまるで「耳太郎」だなぁと。

 
 

そういう感情ダイレクトなテキストが常時存在しているインターネットってのは「耳太郎」ぽいなぁと思いました。マンガ「耳太郎」で主人公は同じ能力を持った老人と出会います。その老人は「世の中が見えすぎるのはおそろしいことだ」と悟り人を避けて暮らすようになったといいます。

 
 
 

さて。「耳太郎」のラストはどうなるか。

 

主人公から周囲の心の声を聞く能力が消えます。「ばんざい!何も聞こえないぞ!」と大喜びし、楽しい日常に戻っていく、という終わり方なのです。

 
 

僕らは自分で「耳太郎」にもなれるし、「耳太郎」を辞めることもできるから、そこは上手くコントロールしたいなと思いました。

 

 

(追伸)

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