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鎌倉殿の13人とハウス・オブ・ザ・ドラゴンとエルデンリングと

投稿者:斎藤滋
投稿日時:2022年9月21日

5分ブログです。

 

鎌倉殿の13人を毎週観ています。群像劇。友情愛情もあれば、裏切ったり騙したりの連続。ハラハラドキドキしています。

 

ハウス・オブ・ザ・ドラゴンも毎週観ています。こちらも友情愛情もあれば、裏切ったり騙したりの連続。同じくハラハラドキドキしています。

 
 

どちらも毎週目が離せません。そこでふと思ったのです。僕ら日本人はいわゆる時代劇を見慣れている。セットがあったり大きな戦場でのロケがあったり。今の日本にはもう存在してないような家屋も出てくる。それはセットとして作られていることを知っている。だから夢中になりながらも、これはドラマなのだと思って、どこか冷静な自分も存在させながら観ています。

 

しかしながらハウス・オブ・ザ・ドラゴン。架空の世界なので世界中のどの国でもないと思うのですが、中世ヨーロッパというのでしょうか、産業革命が起こる前のヨーロッパという感じ。蒸気も電気も無い。ハウス・オブ・ザ・ドラゴンに現れる世界はどれも圧倒的に欧州なのです。欧州って表現が正しいかは分からないのですが、ここでは欧州としておきます。

 

こんなお城や街はどこにあるの?というような場面の連続。もちろんCGで作っている部分もたくさんあると思うのですが、リアルな場所も多く使っていると思う。それがもう圧倒的な尊厳があるんですね。石造りの大きな城。豪華絢爛な室内。大きな会議室。どこかのお城で撮影しているのか。はたまたセットを作ったのか。完全に作り込まれた背景、美術、衣装、小道具。全てがハウス・オブ・ザ・ドラゴンの世界を僕らに教えてくれています。

 

どうやって場所を用意しているのか。どうやって巨大なセットを作っているのか。CGにしてもどこがCGでどこがリアルか全く僕には分からない。

 
 

そして鎌倉殿の13人。僕らはドラマの作り方がなんとなく分かるから冷静で居られると書きました。もしも僕が欧州で生まれ育ったような人だったら、ハウス・オブ・ザ・ドラゴンを観た時に、その作り方がなんとなく分かって冷静で居られるのだろうか。だとしたらハウス・オブ・ザ・ドラゴンを観る時の感情はまたちょっと違うだろうと思います。

 

逆に、欧州や海外で生まれ育った人が鎌倉殿の13人や大河ドラマや時代劇を観た時には、僕がハウス・オブ・ザ・ドラゴンを観て驚いているような気持ちになるのだろうか。

 
 

たまたまエルデンリングをプレイしている最中にハウス・オブ・ザ・ドラゴンの日本配信が始まった。エルデンリングの世界とハウス・オブ・ザ・ドラゴンは酷似している。ハウス・オブ・ザ・ドラゴンの原作者がエルデンリングの世界観の構築にも参加しているというから共通項はたくさんあるのだろう。

 

エルデンリングは完全にCGの世界。ゲームだから。対してハウス・オブ・ザ・ドラゴンはリアルだったりCGだったり。

 

同じゲームでもゴーストオブツシマは日本の世界観だ。エルデンリングとは違った感情で、やっぱりどこか少し冷静で居られる。

 

エルデンリングはまるでディズニーランドに行ったような気持ちになる。完全な非日常だ。ゴーストオブツシマは日常の延長線上にある世界。

 
 

上手く結論にたどり着かないのだけど、そろそろ結論にする。

 

日本人の僕が大河ドラマを観る時に感じる面白さ。

日本人の僕がハウス・オブ・ザ・ドラゴンを観る時に感じる面白さ。

どちらも愛情や裏切りがたっぷりある戦いや政治の群像劇。

でも受け取る感情は違うのだ。

 

僕らが普段作っている音楽やアニメや映像も、僕ら日本人が観る時に受け取る感情と、日本以外の世界の人たちが受け取る感情はたぶん違うだろうと改めて思うのです。

 
 

日本の世界観を海外の人が驚きをもって受け取ってくれる場面は昔からあるし今もある。海外の人が京都や鎌倉に来て昔の日本の空気を感じてwonderfulと言ってくれる。あれは嬉しいのだけど、どういう感情なんだろうなと思っている自分も居たのですが、最近それが明瞭になった気がします。

 

鎌倉殿の13人とハウス・オブ・ザ・ドラゴンを両方とも観ることで気が付いた次第です。

 

日本で作る作品には日本にしかない強みがあるに違いない。それを意識して物作りすると世界に通用する作品作りに繋がるのかなと思いました。

 

凄く当たり前の結論なんですが、自分の中でもの凄く明瞭になったよ、というお話しでした。

 

 


 

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“鎌倉殿の13人とハウス・オブ・ザ・ドラゴンとエルデンリングと” への1件のコメント

  1. お山の小人 より:

    斎藤さん、おはようございます。
    「鎌倉殿の13人とハウス・オブ・ザ・ドラゴンを両方とも観ることで気付いた」発見、いいですね!先日、カンブリア宮殿で秋元康さんが2週連続で密着特集されていて、今は海外からも制作に関する依頼が来るようになっているそうです。その際、韓国ドラマを作っている方のインタビューで、「日本は日本向けに作品を作っている。僕らは世界に向けて作っている。配信文化になった今、市場ターゲットを世界に向けないとヒットしない」と仰っていました。
    斎藤さんが仰る「日本で作る作品には日本にしかない強みがあるに違いない。それを意識して物作りすると世界に通用する作品作りに繋がる」というのは、まさにこれかなと思いました。
    日本の強みを活かしながら、世界に通用する作品を作っていくのが今後のエンタメ市場かなぁと勝手に想像していました。

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