5分ブログです。
昨日、「tutumu」というスタジオの見学に行ってきました。サウンド・シティさんが運営する立体音響のスタジオです。
もの凄く乱暴にざっくり書きますが、今までの音を平面とするに対しての立体音響です。これまた乱暴に書きますが、凄く簡単に書くと前から音が鳴るだけじゃなくて四方八方から音が鳴るということです。
tutumuの気合いの入り方は素晴らしく、まるでアミューズメントパークに来たような異次元体験でした。音に包まれるからtutumuというスタジオ名も好きです。
音楽を生業にしている方々は新しいものを探しているのです。音楽ビジネスの「次」は何か。それを考えてます。レコード、カセットテープ、MD、CD、etc…そういう進化。「次」はどんどん生まれていきました。そして物理メディアからデータへ。ダウンロード販売。そしてサブスク。データになってもダウンロード販売からサブスクへ、という「次」がありました。ハイレゾという高音質ビジネスも出てきました。
「次」は何だろう。その答えの1つが立体音響なのかもしれないというわけですね。映像も解像度が上がる。体験がレベルアップしてますよね。より綺麗に映像を観るようになりました。音楽も高音質で聞くという体験は魅力的です。
たぶんなんでもそうだと思うのですが、より良いものというのはどこかで上限があるかもしれません。例えば料理。500円の料理と3万円の料理とではたぶん差があります。でも3万円の料理と100万円の料理だとしたら、たぶんもうその差はあまり分からない気がします。そもそも100万円の料理ってのを生み出すことが難しそうです。
美味しい「味」にはきっと上限があります。人間の舌の限界はあると思います。
ではこういうのはどうでしょう。
自分で漁をしてゲットした魚を一流の料理人に料理してもらい、海を一望出来る最高ロケーションの素晴らしいレストランで食べることが出来る。そして漁師やシェフがとっておきのお話しをしてくれる。
これだったら、10万とか20万とかそういう金額でも体験してみたい人はいそうです。味には上限があるけれど、体験には上限が無いわけです。もっと上のサービスを付けることもできると思います。上記の漁体験に加えて素晴らしいホテルへの宿泊もセットにする、みたいな感じです。
映像や音楽も、味はもう上限に達しつつあるから、「次」は体験だ、という感覚になってきているかもしれません。
体験を突き詰めると生のコンサートという話になってくるかもしれません。コンサートだったら「次」というより、すでに在るものですよね。次を突き詰めていくと、もともと在るものに行き着くなんてのはちょっと面白い巡り合わせだなと思います。
僕は「tutumu」での体験はめちゃくちゃ非日常でした。非日常体験です。凄い「面白かった」んです。
体験には上限がないと書きました。このあたりに何かヒントがありそうだなぁと思っています。
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“味には上限があり、体験には上限がない” への1件のコメント
齋藤さん、おはようございます。
立体音響のスタジオ、すごいですね!
音楽もハイレゾになり、映画も4DXやIMAXなど2Dがいかに3Dに近づくかを越えて4DXになっていますし、今後はどうなっていくのか楽しみです。
舌に関しては年々刺激が弱くなるという説もあり、大人になるにつれて好き嫌いがなくなるのは嫌いと感じていた感覚が鈍るからと聞いたことがあります。某格付けチェックでも間違えるのを楽しみにしていますが、実際には一般家庭では買わないような値段のお肉と高級なお肉を似た味付けで一口だけ食べて判断しているそうで、自分でもそれじゃわからないなと思いました。笑
学生時代は、質より量でしたが大人になって量より質になりました。美味しいものを少しずつ食べて満足する。
エンタメに関しても2.5次元舞台やVTuberが出てきているように、ステージ上以外のコンテンツがミックスされた新しいものにアップデートされていくんでしょうねぇ。